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新たな豆との出会いを求めて 焙煎士がいるコーヒー店

 国の統計で奈良はコーヒー消費が全国上位の県。ここ数年で自家焙煎コーヒー店がさらに増えました。各店の焙煎士はロースティング(焙煎)で香り、コク、酸味、苦味をコントロールしています。店に足を運べば新たな豆との出会いもあります。朝のひととき、仕事の合間、家族との語らいに香ばしい1杯を楽しみましょう。

目次

珈琲や かじせん【奈良市】

スペシャルティコーヒーの店 希少種を約5種類店頭に

 改良を加えた焙煎機で厳選した豆を焙煎。需要が多く、常に新鮮な豆がそろっている。店内で飲むコーヒーはブレンド450円、シングルオリジン500円。テイクアウトの豆は約5種類。100g600~650円

 

高度1500m以上で育った 農薬なしの豆のみ扱う

 かじせん(鍛冶千)の名前は先祖代々鍛冶屋の屋号から。店はその時の面影を残しながら白木の建具を取り入れて改装。シンプルかつナチュラルでゆったりできる空間をつくり出しています。
 同店のオーナー焙煎士は、コーヒー焙煎を長年研究し、焙煎したい豆だけを店に置いています。その結果、高度1500m以上、周りがジャングルで農薬を使用せず、また手摘みで収穫する希少なもののみを仕入れています。それらをコク、深み、奥行きを出しつつ、香りの個性を引き出すポイントに合わせて焙煎しています。

 

大戦中に軍事物資を運ぶため、この建物を引っ張って前面道路を広げたという歴史がある。

 

珈琲や かじせん

住所

奈良市今在家町17

TEL

0742・20・0500

WEBサイト

http://kajisen2018.com/

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営業時間

10時~16時

定休日

日曜日・月曜日、第2土曜日と祝日

駐車場

あり

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TABI Coffee Roaster(タビ・コーヒー・ロースター)【奈良市】

椿井市場内にある自家焙煎コーヒー店

 代表の田引宏治さん(44)と妻の裕子さん(43)。店では、常時8~10種類の豆を販売。看板商品のTABIブレンドは、飲みやすさを追求しブラックでもすっきりとした味で、毎日飲んでも飽きないと評判。テイクアウトは400円、豆は50g330円。

 

自分らしさを大切にしたオールドスクールの進化形

 椿井市場内にあるコーヒー焙煎店です。田引さんは、大和西大寺駅近くにあった喫茶店で飲んだコーヒーの味や店の雰囲気に魅せられてコーヒーの世界へ。一杯のコーヒーのためにかけられる手間の奥深さをその店で学んだそうです。目指すのは、基本を大切にしながら、自分らしさを表現する「オールドスクールの進化形」。丁寧に豆を選別し、焙煎します。

 じっくり時間をかけて焙煎した同店一番の深煎りコーヒー、TABITABIブレンドも人気です。また、裕子さんがコーヒーに合う焼き菓子を用意。カヌレ1個200円だけを買いにくる人がいるほど。

 

昔ながらの雰囲気が残る商店街「椿井市場」は、同店のほかにも新しいお店もあり、
長年営業する鶏肉店や中華料理なども並ぶ、新しいスポットとして人気。

 

TABI Coffee Roaster(タビ・コーヒー・ロースター)

住所

奈良市椿井町5 椿井市場内

TEL

0742・93・6133

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営業時間

9時30分~18時

定休日

毎週水曜日、第1・3日曜日

駐車場

近隣に有料駐車場あり

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大和自家焙煎 桜座珈琲(おうざこーひー)【奈良市】

佐保川の桜並木とともに おいしいコーヒーを

 定年退職を機にコーヒー焙煎を始めたという白井祥雅さん(69)。約20種類のコーヒー豆を販売。定番のオリジナルブレンドのほか、数量限定や期間限定などもあるので、飲んでみたいコーヒーを探すのも楽しそう。

 

地域の憩いの場所を目指し本格コーヒーを提供

 定年後の働き方を模索する中でコーヒー焙煎に出会い、その奥深さに魅了されたそうです。
 佐保川の桜並木にちなんだ定番の「桜ブレンド」はコクがありバランスがとれたコーヒーで、フルーティーな香りが特徴的。季節の花シリーズ、11月の「秋桜ブレンド」は、コクと甘味を感じるコーヒーです。「お客さんがおいしいと言ってくれるのが一番うれしいです。そのためにも焙煎に磨きをかけていきたいです」と白井さん。豆は100g550円~、ドリップコーヒーは1杯330円で飲めます。その他、ホットドックやケーキセットなどもあるので(一部テイクアウトも可能)、地域の憩いの場として親しまれています。

 

店内の棚に並ぶコーヒー豆の中から好みの豆を選べる。
色々味わってみる人、同じものを選ぶ人、コーヒーの楽しみ方は人それぞれ違う。

 

大和自家焙煎 桜座珈琲(おうざこーひー)

住所

奈良市恋の窪2丁目1-8徳丸ビル103

TEL

0742・35・2088

WEBサイト

https://ouzacoffee.com/

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営業時間

10時~19時

定休日

毎週月曜日

駐車場

2台

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K COFFEE【大和郡山市】

手軽に飲めるコーヒー ほっとする1杯を

 コーヒー豆は100g650円~。200g以上購入で、1杯のコーヒーをプレゼント。店前にイスを設置しているので、使い捨てカップで手軽に味わえる。1杯440円~。

 

技術を追及し続けて豆の良さを引き出す

 豆のランクにこだわらず、焙煎したいと思う豆だけをそろえているKCOFFEE。
 「香り、コク、すべてがベストというのはなくて、コーヒーの酸味の中の甘さにフォーカスしてバランスよくなるよう焙煎しています」とオーナー焙煎士森和也さん(43)。
 もともとコーヒーを飲むことがなかったという森さん。アルバイト先で初めてコーヒーを飲む機会があって、ドリップが楽しくなっていったそうです。
 今も勉強会、合宿にも積極的に参加し、焙煎の「おいしい」を追及しています。

 

大きな水槽を店前に設置。
コーヒーを飲みながら金魚が見られる。

 

K COFFEE

住所

大和郡山市柳4丁目46

TEL

090・6986・3255

WEBサイト

https://kcoffee.jp/

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営業時間

10時~17時

定休日

水曜日・木曜日

駐車場

なし。近隣の有料駐車場を利用

備考

※11月1日、広陵町馬見中1丁目に「モリロータスタリ」として2号店オープン

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本格自家焙煎珈琲 喫茶イレブン【生駒市】

店主と対話を楽しむ コーヒー専門喫茶店

 コーヒーは常に焙煎したての8種類を置いている。店内で飲む本日のコーヒーは450円。ストレートコーヒーは時価(500円~)。テイクアウトの豆は100g500~800円。

 

「おいしい」の一歩先へこの店にしか作れない味を

 カウンターとテーブル席が1つ。コロナ禍で計5席にしています。この小さな店に県外からの来店者も多く、また卸の仕事を主軸としており、この店の焙煎豆を使っている飲食店やレストランが県内にたくさんあるそうです。店内はいつも焙煎したての豆が並びます。
 店主は県内外にあるたくさんの同業他店のこだわりや思いを尊重しており「みんな違って、みんなすばらしい」という考えです。そんなコーヒー豆を作っている中でも、この店にしか作れない味を作り出すことを目指しています。

 

オープン8年。
目にやさしいライトが居心地の良い雰囲気に。

 

本格自家焙煎珈琲 喫茶イレブン

住所

生駒市東松ケ丘2-14-101

TEL

0743・89・1003

WEBサイト

http://eleven-coffee.com

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営業時間

9時~18時(土曜日は17時まで)
L.O.閉店30分前

定休日

火曜日・水曜日。その他不定休あり

駐車場

なし。近隣に有料駐車場あり

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プラス スクエア【田原本町】

店内焙煎で香りを大切に 自分の好みで気軽に味わって

 カフェではコーヒーと一緒にフレンチトーストやタルトなども味わえる。カフェラテMサイズ440円。本日のコーヒーは2日ごとにメニューが替わる。コーヒー豆は100g702円、250g1404円で種類問わず統一。パッケージもリニューアル。

 

幅広い層に合わせたラインナップパンメニューも豊富な明るいカフェ

 焼きたての食パンと煎りたてのスペシャルティコーヒーのどちらも味わえる店。店長の嶋田雄三さん(37)が、世界の各産地から選んだ良質な豆を店内設置の焙煎機で自ら煎り上げています。「酸味のあるフルーティなものからダークまでトレンドや個性を大事にしながら、皆がおいしいと思える味わいを優先している」と嶋田さん。店内カフェでは、ハンドドリップとエスプレッソに力を入れているとのこと。エスプレッソはラテなどのアレンジメニューで提供しています。豆の販売は約10種類。定番商品に加え、2週に一度2~3種を入れ替えて販売しています。

 

初めて味わう人にも分かりやすいように解説付きで豆を販売。

 

プラス スクエア

住所

田原本町味間317

TEL

0744・35・1635

WEBサイト

https://www.psquare.jp

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営業時間

10時~18時(L.O.17時30分)

定休日

火曜・水曜日

駐車場

あり

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自家焙煎コーヒー豆専門店 Coffee Gallery Nob【河合町】

直火式焙煎にこだわり 毎日飲んでもらえる価格に

 火加減などの調整が難しいという直火式焙煎機を使用。鮮度をできるだけ保てるよう、100gずつの真空パックにして販売している。毎日飲んでもらえるように、価格もできる限り抑えてブレンドは100g400円から販売。

 

コーヒーを飲む人を思う焙煎職人の思いが重要

 「同じ豆でも味は焙煎によって変わります」と話すのは店を構えて16年になる焙煎職人の平田光伸さん(57)。平田さんは扱いが難しい直火式焙煎機を使用。目指すのは、香りが良く、飲むとコクがあり、後に甘みが残る味わい。豆は焙煎して、家庭用のコーヒーメーカーでも入れて味を確かめているそうです。焼き上がった時点から酸化が進むため、できるだけ鮮度を保つよう、100gずつの真空パックで販売しています。
 厳選ストレート10種類のほかブレンドにも力を入れ、常時16種類を販売。コーヒーは嗜好(しこう)品のため、できるだけ選択の幅を広げたいとのことです。

 

コーヒーの香り漂う店内にはギャラリーも併設。
「当店のコーヒーを飲んで一日頑張ろうと思ってもらえたら、職人冥利に尽きる」と平田さん。

 

自家焙煎コーヒー豆専門店Coffee Gallery Nob

住所

北葛城郡河合町高塚台1-9-1

TEL

0745・32・3096

WEBサイト

https://nob-coffee.com/

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営業時間

10時~18時

定休日

水曜日

駐車場

あり

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オーダー焙煎 COFFEE ROAST DAICHI【橿原市】

注文を受けてから焙煎新鮮な状態で飲んでほしい

 新鮮なコーヒーを飲んでもらいたいと、注文を受けてから焙煎。世界各地のスペシャリティコーヒーを約30種類そろえ、毎月新しい豆を仕入れたり、その月限定ブレンドも作っている。1種類につき焙煎に20分ほど掛かるため事前に電話やLINEで予約もおすすめ。

 

目の前で自分用に焙煎自分で入れる楽しみを

 コーヒー好きな妻・智子さんのためにコーヒーを入れ始め、焙煎も自分でするようになった山下大輔さん(46)。焙煎教室にも通ってどんどん面白くなり、店を開きました。
 コーヒーは嗜好(しこう)品のため、焙煎したての味が好きな人もいれば、3日後が好きな人もいます。そのため、いつ焙煎したか分かるよう注文を受けてから焙煎を行い、焙煎度合いなどの希望にも応えています。「後味や余韻が良いコーヒーを目指したい」と話す山下さん。「それぞれの楽しみ方で、自分で入れて飲むコーヒーを味わってほしい」と話します。

 

ドリップバッグ1個150円も販売。
写真を入れたり、オリジナルのパッケージにすることもでき、贈り物にも最適。
現在喫茶は休止中だがコーヒーのテイクアウトは行っている。

 

オーダー焙煎 COFFEE ROAST DAICHI

住所

橿原市中曽司町132-5

TEL

0744・48・3355

WEBサイト

https://coffeedaichi.shop/

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営業時間

10時~19時

定休日

火曜日・第2水曜日

駐車場

あり(場所は問い合わせを)

備考

LINEから注文受付も可

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珈琲亭【橿原市】

雑味のないクリアな飲み心地 スペシャルティコーヒーにこだわり

 東京のスペシャルティコーヒー専門店「堀口珈琲」のLCF豆を仕入れて自家焙煎しているオーナーの堀口将志さん。どの豆も雑味やえぐみがなく、余計な味がしないきれいなコーヒーの味を堪能できると、遠方から訪れる人も多いとか。

 

深煎りのコーヒーでブレイクタイムを

 お店の豆は全てスペシャルティコーヒーで、10種類ほどの豆を扱っています。店内で飲むコーヒーはいずれも1杯400円。おかわり250円。豆は100g600円~で販売。一声かけてくれれば、食べ物の持ち込みもOKとのこと。
 一番人気はグアテマラのサンタカタリーナ農園のコーヒー。やや深煎りの豆は、バランスが良くて飲みやすく、コーヒーらしいと評判です。少し寒くなる11月におすすめするのは、ほろにがブレンド。ちょっと深煎りで、ほんのりとした苦味のあるコーヒーなので、ミルクを入れて飲むのも美味しいとか。「自分がおいしいと思えるコーヒーを出し続けたいです」とオーナーの堀口将志さん(53)。

 

静かな店内で、コーヒーを味わい、気分をリセットして次の仕事へ向かう人が多いとか。
「友達に教えたくない」という来店客も。

 

珈琲亭

住所

橿原市新賀町445-5

TEL

0744・24・3129

WEBサイト

http://coffee-tei.jp

営業時間

9時~19時

定休日

不定休(HPなどで告知)

駐車場

2台

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深煎り自家焙煎珈琲工房 にしかぜ珈琲豆店【香芝市】

関西に風を起こしたい本物の深煎りコーヒー

 本物の深煎りの味を関西にも広めたいとの思いからつけられた店名。豆は世界各地の産地からなるべく農園まで限定したスペシャルティコーヒーを取り寄せている。毎月他店には置いていないような珍しい豆も販売している。

 

少量焙煎で煎りたての豆を同じ豆で飲み比べも

 「こだわりの深煎りコーヒーをお客さまに飲んでいただきたい」と話す焙煎士の柴山修治さん(58)。自身がおいしいと感じる深煎りコーヒーの店が少なかったことから自分で店をオープン。深煎りの良さはコク深い味を出せること。苦みもあるけれど甘みも感じられる味を目指しています。少量焙煎の焙煎機で、常に新鮮な煎りたての豆を販売しています。 同じ豆で深煎りと中深煎りなど煎り方を変えて販売し、違いを楽しむことも。カフェインレスのデカフェも深煎りで人気。ドリップバッグも販売しています(1個150円、デカフェは200円)。

 

11月の限定豆は中国雲南天空農園のシティロースト(中深煎り)を販売予定(11月13日~)。
店内ではサーターアンダギーなどコーヒーに合うお菓子も販売している。

 

深煎り自家焙煎珈琲工房 にしかぜ珈琲豆店

住所

香芝市下田西2-2-51宮の北ハイツC

TEL

0745・43・6383

WEBサイト

https://nishikaze-coffee.shop/

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営業時間

10時~19時

定休日

月曜日・第2火曜日

駐車場

あり(コーナンPRO内に共同駐車場あり)

地図

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※このページの内容は2021年11月5日現在のものです。

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