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音羽山観音寺 後藤住職の花だより 2022年晩秋

 秋になるといつも、お寺の玄関にはひっくり返したシイタケが干してあるのですが、今季は一度も見ていません。聞いてみると「この間、一度収穫したのよ。今日榾木(ほだぎ)に生えているのが見えたから行ってみる?」と話す住職は、目じりが下がり、口の端が吊りあがってにんまり。これまで見たことのないような笑顔です。

 

とてもいい顔の住職

 

シイタケは足元から ヒラタケは日に当てない

 収穫は住職の楽しみの一つ。いそいそと支度をしてキノコ畑に向かいます。

 

キノコ畑の住職

 

 キノコの菌を植え付けた榾木も3年たったら入れ替えで、毎年いくつか新しい榾木に替えています。菌が榾木いっぱいに広がらないとキノコは生えてきません。今年は新しい榾木が目立ちます。新しいものは生える数も少ないのです。

 

シイタケあるかな?ないかな?

 

 鹿よけネットの外に3年以上経過したボロボロになった榾木を出しています。ボロボロでも小さなヒラタケやナメタケが顔を出していました。

 シイタケは足元あたりを注視していないと見過ごしてしまいます。土に近い方が水分があるのでキノコが出やすいのです。前回、見逃したのか大きくなり過ぎたシイタケが見つかりました。

 

ナメタケ古い榾

 

 ヒラタケはさらに囲いをして上からスノコをかぶせて日陰にしています。そうしないと水分が飛んで硬くなるのだとか。スーパーで売っているヒラタケ(=ブナシメジ)とは大違い。大きくてみずみずしく、手で引き抜くと、胞子がふわっと飛ぶのが見えました。以前住職から「胞子があるからおいしい」と教えてもらったことがあります。大きなヒラタケとシイタケは、きっとおいしいに違いありません。

 

ヒラタケアップ
本日の収穫

 

 

 

【音羽山観音寺】

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。

火曜日閉門。17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門。

※このページの内容は2022年12月2日現在のものです。

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