私のすてきな奈良の道
『道-私のすてきな道』
好評発売中!

 地上にはもともと道はなかった。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。
 この魯迅の『故郷』の中の言葉がエッセイ「私のすてきな道」のスタートでした・・・・・

わたしのすてきな奈良の道
 私の薦める自転車道がある。大和高田斑鳩線の天神橋のバス停辺りから西へ向かってゆっくりとペダルを踏む。この道は当麻寺へとまっすぐ続いている。市役所付近に来てもまだ一般の自動車道だが、そこから西へと進めば昔からの道となる。国道を横切ると近鉄当麻寺駅の南側にたどり着く。ここから当麻寺の東大門までは坂道となり、結構、こう配がきつい。
 呼吸を整え門をくぐる。練供養の時以外は人影もまばらで、静寂な趣きが目の前に漂う。境内を歩きながら、お堂が建造されたと言われる白鳳時代に思いを馳せる。古の人々にとってお堂の回りを歩くこと自体、深い意味があったのだろうと思いつつ安らぎの世界に入っていく。時間を止めに行きませんか。
橿原市 竹内智
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