私のすてきな奈良の道
『道-私のすてきな道』
好評発売中!

 地上にはもともと道はなかった。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。
 この魯迅の『故郷』の中の言葉がエッセイ「私のすてきな道」のスタートでした・・・・・

わたしのすてきな奈良の道
 転轄門から東大寺に至る道は、学生時代によく散歩した道である。30年も前のこと…。この近くに間借りしていた私は、早朝や夕暮れ静かなこの道を歩くのが好きだった。
 深まりゆく秋の一日、暖かい陽ざしに誘われて、なつかしい道を歩いてみた。座って読書にふけっていた池のほとりは、今紅葉まっさかりである。鮮やかに色づいたイチョウやナンキンハゼの葉が風に揺れ、その向こうには大仏殿の屋根、そして澄みきった青い空…まさに絵ハガキにぴったりおさまる光景だ。
 私の心に残るセピア色になった道―あのころはゆったり時が流れていたな―そんなことを考えながら歩いていたら、車イスのお年寄りに笑顔で語りかけている人とすれ違った。
 のどかなやさしい風が吹く昼下がりのひとときであった。
広陵町 山野菜穂子
map

photo
前の記事へ 一覧表ページへ戻る 次の記事へ




Web版リビングダイヤル 【お知らせ】 株主優待券 早期高価買取! 広告掲載案内


トップページ会社概要広告の掲載サーチ登録案内事業紹介ご利用の注意事項サイトマップお問合せ


当ホームページが提供する情報・画像を、権利者の許可なく複製、転用、販売することを固く禁じます。