私のすてきな奈良の道
『道-私のすてきな道』
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 地上にはもともと道はなかった。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。
 この魯迅の『故郷』の中の言葉がエッセイ「私のすてきな道」のスタートでした・・・・・

わたしのすてきな奈良の道
上牧町・三輪街道(国春の道)
 車一台が通れるほどの細い坂道を登っていき、数件の民家を通り越すと、畑が谷に広がり、春には斜面にワラビがはえている。
 池を右手に見て坂を登ると右下に古い集落が見える。道は少々勾配がきつくなり、右手は雑木林になっていて、昔、子どもとカブトムシを捕りにきたことを思い出す。
 峠(朝霧峠)には小さな祠(ほこら)があり、朝出勤で急いでいる男性が立ち止まって手を合わせていく姿を何度か見たことがある。北側には片岡城跡があり、南側には伊佐那岐神社がある。大みそ日の夜には大勢の人が初詣に参り、にぎやかになる。
 峠を越えると、道は細くなり、これからの時期にはウグイスの声が聞こえてくる。下に降りきるとコイがたくさん泳いでいる葛下川に出て、駅に至る。
上牧町 岡本弘次
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