私のすてきな奈良の道
『道-私のすてきな道』
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 地上にはもともと道はなかった。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。
 この魯迅の『故郷』の中の言葉がエッセイ「私のすてきな道」のスタートでした・・・・・

わたしのすてきな奈良の道
若葉の頃
 東大寺のお参りをすませて、これから私1人でする早春の散歩である。青と丹のコントラストも床しい東大寺のかこいをぐるりと回り、少しのぼり坂になっている道を二月堂の方に向かって進んで行く。アセビの群生が美しい小道である。二月堂のお水取りの頃は、この辺りは人でいっぱいになるであろうことを想像しながら…。尼宮さんの笑みにも似たツバキの花が、濃いみどりの木々の葉を一段と輝かせて映じ、特に美しく感ぜられる。
 お水取りの名で広く知られる東大寺の二月堂が迫ってくる。やはり今度の散歩も、淡いみどりの芽をつけた法華堂の柳の木が終点になりそうです。柳の木が、お御堂と一体になって強く印象に残っている散歩になりました。
奈良市 磯部桂子
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