私のすてきな奈良の道
『道-私のすてきな道』
好評発売中!

 地上にはもともと道はなかった。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。
 この魯迅の『故郷』の中の言葉がエッセイ「私のすてきな道」のスタートでした・・・・・

わたしのすてきな奈良の道
 私の今住んでいる公団住宅と三笠中学のすぐ横に佐保川がある。たかはし橋から南へ300m、川に沿って小さなスポットができている。ちょうど桜のシーズン、そこでバーベキューをしたり、お弁当を持ち寄り、家族でお花見をしている場面に出くわす。「こんな光景のどかでいいな」
 その内、男のお孫さんを連れているご夫人に出会った。すかさず私はツーショットを撮ってあげて見ず知らずの、お孫さんの将来を祈らずにはいられない気分になる。
 桜は電報でも「桜散る」、歌唱「同期の桜」と余り良い意味合いに例えられてはいないが、ハラハラと桜吹雪の中に舞っている花びらに人生の教訓を知ることとなり、一瞬のはかなさを悟るのだ。我が道なれど険しく今日もまた見果てぬ夢を桜と共に向かってゆく。
奈良市 村田裕美
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