私のすてきな奈良の道
『道-私のすてきな道』
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 地上にはもともと道はなかった。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。
 この魯迅の『故郷』の中の言葉がエッセイ「私のすてきな道」のスタートでした・・・・・

わたしのすてきな奈良の道

 毎月2軒のお宅に訪問いたすようになって20年、いつもこの道を通ります。
  菩提仙川の流れにそって四季折々の風景を目にしながら、我が家から自転車で1時間かけて行きます。
  今月も早々に。汗をふきふき坂道は自転車を押しながら歩いていると田んぼで草取りをしている壮年の方にお会いしました。「暑いですね」と声をかけますと、「本当に暑いですわ」と返答してくださり、日焼した顔を見ると、今は亡き父の姿を思い出し懐かしくなりました。夜はホタルが飛ぶそうです。
  ふと空を見ると赤トンボがスイスイと飛び、カナカナと涼しげに鳴くひぐらし、つくつくぼうしの鳴き声が聞こえてきて、里山では秋に向かっているようでした。主人から譲り受けたカメラをもって、正暦寺周辺の道を歩きながら秋の風景をとりたく思います。

奈良市 木谷八重子
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