私のすてきな奈良の道
『道-私のすてきな道』
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 地上にはもともと道はなかった。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。
 この魯迅の『故郷』の中の言葉がエッセイ「私のすてきな道」のスタートでした・・・・・

わたしのすてきな奈良の道

 今回も馬酔木の花がたわわに咲き誇っていた。奈良公園の小高い森を通ってきた水が流れる小川の橋を渡ると、そこはささやきの小道の入口。
  うっそうとした森の中でひときわ花々が白くやさしさをそえている。小道にある小さな石ころや木々の葉、どんぐりさえも道行く人々に安らぎを与えている。自動車が通らないのでそれに気をつけなくてもよく、心にゆとりを持てるからだろう。
  すっかり心満たされるころ、春日大社の表参道に差し掛かった。折りしもみどりの木立の間から陽の光が差し込んできた。キツツキの音だけが耳に入ってきた。目を凝らして探すがそれらしきものは見当たらなかった。ガーデンオープンカフェでひとときの休息をとった。

奈良市 磯部桂子
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