私のすてきな奈良の道
『道-私のすてきな道』
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 地上にはもともと道はなかった。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。
 この魯迅の『故郷』の中の言葉がエッセイ「私のすてきな道」のスタートでした・・・・・

わたしのすてきな奈良の道
 秋の一日。
  気温の差がひどい。今年は特にその差がひどい。もみじが一気に色づいて秋の深まりを告げている。
  やさしい風でひらひらと舞っているのはプラタナスと南京ハゼ。紅葉の名所は休日は近寄れないと便りに聞く。
  この辺りだと奈良の奥山、奈良公園のそこかしこ、ぶんぶく茶がまの山寺、新薬師寺、談山神社など、ゆっくり歩いて時には早足で、そこにたどり着くと今までの苦労が美しいもみじのおかげで報われ、疲れがさっと取れてしまう。
  心模様が表れる一瞬である。床しきは緑の芝に真紅のもみじ、咲くやこの花、なでしこと萩。
  この道の先は山の辺の道に続いている。
奈良市 磯部桂子
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