私のすてきな奈良の道
『道-私のすてきな道』
好評発売中!

 地上にはもともと道はなかった。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。
 この魯迅の『故郷』の中の言葉がエッセイ「私のすてきな道」のスタートでした・・・・・

わたしのすてきな奈良の道

 奈良に10年前に越してきて一番驚いたのは、近鉄奈良駅前周辺が、夜9時も過ぎるとシーンと店もしまり静かになること。喧騒の巷・大阪の24時間営業のコンビニが至る所にあって眠らない街から来た者にとって驚きでした。
  しかし、住めば都で、コンサートの帰り、講演会の帰り、必ず寄って帰るのが、東向通り、もちいどの通り、そして下御門通り。特に下御門通りは、昔からのお店が建ち並び、懐かしい風情がある。店の片隅にたまには商品台の上に猫が日向ぼっこなどしていて、本当にほっとする空間があって、もちろん、古裂れから和紙、小物などをいろいろ見るのも好きだけどこんな時間が過ごせるのがうれしい。
  通りの先には、一刀彫りやとんぼ玉の講習会があるなら工藝館、わらべ歌やお茶会がある音声館、各種絵画、書道などの制作展があるくるま座、身代わり猿で有名な庚申堂。そのほかにもやすらぎの道が続く。ならまち。

奈良市 岩元静子
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