私のすてきな奈良の道
『道-私のすてきな道』
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 地上にはもともと道はなかった。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。
 この魯迅の『故郷』の中の言葉がエッセイ「私のすてきな道」のスタートでした・・・・・

わたしのすてきな奈良の道

  平城宮跡を歩く。かつての奈良の都の中心だった平城京跡。電車やバスの窓から、どこからでも見え、誰でも知っている。そして、どこからでも歩いて行ける平城京跡。
  ほかにこん所があるだろうか。東西南北どこからでもいい。歩き始めると山々やお寺の屋根、森の美しい眺めをほしいままにでき、心のふるさとという気分が高まる。
  「ももしきの大宮人はいとまあれや 梅をかざしてここにつどえる」
  今もいろんな人が集まっている声が聞こえる。また一人でじっと大宮人が歩いた土の道をたどることもある。
  歴史の見える場所と道。独り言を言いながら歩く日によって考えが変わる。それもまた歩く楽しみのひとつ。目の前に青垣山めぐる山々、振り返ると北の方に平城天皇の御陵の森がひっそりと民家の中に見えた。

奈良市 田頭主子
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