大通りから一筋入った小さな町並み。下清水通り。電線が下の方まで垂れ下がっているような錯覚を起こさせるように電柱を行き来している頭上。車がたくさん通るでもない。人の行き来もちらほら。地酒のひなびた看板にふと足が止まる。しぼり立ての酒かすに思わず手がでる。
下っていくと格子の家が続く。昔の造りのままで改修された白壁の家…。休日には頭塔央跡を訪れる人も、地図を見ながら歩く少人数のグループもあるけれど、静かにそして言葉少なに歩いていく人たちの姿に出会ったとき、街の風情と織りなして私はなぜだか郷愁にかられてしまう…。
奈良町のはずれ…。私の好きな道のひとつである。
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