夏休み最後の土曜日。主人の快気祝を、孫のいる香芝の家へ届けに行った。パパは剣道の特練中で毎日忙しい。ここぞとばかり、橿原のジイジに3人の孫が「ねぇ、プールのある温泉に連れて行ってよ」とねだった。それは大宇陀温泉あきののゆのことだ。
娘が元気なころからよく連れて行った。でも、3年前に亡くなり、子ども心に淋しさは隠せないようだ。
最初は恐がっていた孫たちが、スイミングへ通い出してゴーグルを付けてもぐりもできるようになり、表彰状も飾ってあった。
娘が生きていたらどんなに喜んでいたであろう。
「さぁ行くぞ」。子どもたちはおおはしゃぎ。桜井市から大宇陀に入り、アップダウンの道。
「さぁジェットコースターに入るぞ」。温泉までのドライブコースはスリルがあって、子どもたちは気に入っている。「きゃっ、きゃっ」大喜びである。
ジイジと3人、プールでのお守り。でも娘と一緒だったころより、4年生、2年生、幼稚園年少とそれぞれ成長している。
上2人は自分で泳ぐだろう。一番下の子だけを見ておけばいい。でも病み上がり。さすがに主人は疲れたようだ。
夜7時過ぎ、孫より電話があり、「バアバあのな。ゴーグル忘れた。明日、学校でいるねん」と悲そうな声。あきののゆへ問い合わせたら、落とし物で預かっていてくれていた。「安心しなさい。ジイジが取りに行くから」。
また暗い夜道、アップダウンの道をもう一度ゴーグルを受け取りに行き、香芝の家へ届けに行った。
まったくお騒がせな孫たちある。
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