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中央フリーウエイ
右に見える競馬場 左はビール工場
この道はまるで滑走路 夜空に続く
思わずユーミンの歌を口ずさんでしまうほど快適なドライブ。今、私は郡山の中央卸売市場に向かって軽トラックを走らせている。旅行に出た主人に代わって、野菜を運んでいるのだ。
高田バイパスから曲川を通り、橿原バイパス、そして京奈和自動車道へ。
街のあかりが遠く近く光っている。高架道から見える景色は、まるでジェットコースターに乗っているようだ。
ちょうど一年前、主人から新しい道ができたから一緒に市場へ行こうと誘われた。しぶしぶトラックに乗った私は、今までと違うなめらかな車の流れに驚いた。奈良県にもこんなに立派な道路ができたなんて、信じられない。
時代は変わってきているんだなあと実感。
私が専業農家へ嫁いで20年。農業を取り巻く環境もずいぶん変化してきた。
すべて手作業だった野菜のアカ葉取りも、半自動、全自動の機械を使用するようになった。
田畑でも、くわではなく、エンジンのついた小型耕運機を使って、土を寄せたり、割ったりするようになった。
住宅地が増える中での農作業は、住民と共存していくために、音や匂いや時間帯まで気を遣うようになった。
けれど農業の基本は野菜を育てること。心を込めて作った野菜を食べてくれる人たちがいると思うだけで、うれしくなってくる。そして、毎日の仕事にはりあいが出てくる。
今日、私が市場へ持っていく野菜は、明日どこかのスーパーに並ぶ。どんな人が買っていくのだろう。どんな料理に使われるのだろう。
考えている間に京阪奈道も終わりに近づく。
さぁ、あとひと走り。安全運転でがんばろう。
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