
山中の「船」由来 花と歴史にふれる
2006.3.17掲載
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近鉄御所駅から五條行きバスに乗り、小殿で降りる。国道沿いに歩いていくと、上田卵の看板が見える。看板どおりに東へ曲がると古い小さなお堂が目の前に。ここは金剛寺、ロウバイが満開の小さな花の寺だ。チェーンがあるために敷地内に入ることができないが、道路まで花の香りがする。このまま進み巨勢(こせ)の道に合流。さらに川沿いに南下すると鳥の声と川のせせらぎの音だけの静寂な道が続く。道標が船宿寺(せんしゅくじ)へ誘う。 |
![]() 船宿寺 |
![]() 金剛寺 |
山の中に船の名が付いている寺は、奈良時代の神亀(じんぎ)年間、行基菩薩(ぎょうぎぼさつ)が山中の船の形をした岩の上に薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)をまつる庵(いおり)を建て、船宿寺と名付けたのが始まりとされている。 「御所の土地は近年5〜7世紀の遺跡が次々発掘され、その中に塩が付いた土器が見つかっています。紀ノ川、吉野川を通じて交易があったことを示しています。さらに古代において奈良盆地は湖で、ここに船着場があったとされる説もあります」と歴史について詳しい、船宿寺の住職の菅原正光さん(77)は言う。船の名がこの地にあっても不思議はないようだ。 |
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また船宿寺はツツジが有名だが、四季を通して多種の花々がこの寺にある。例えば冬の寒椿。さらにロウバイは12月咲き、2、3月咲きがある。先に訪れた無人の金剛寺の管理も船宿寺という。ロウバイが美しかったことも納得する。 巨勢の道は風の森へつながっているが、すぐそばの、かもきみの湯へ向かう。竜神温泉と同じ泉質(ナトリウム炭酸水素塩泉)、施設も立派なものだ。帰りのバス停留所も敷地内。体が温まったまま帰路につく。(え) |
![]() 菅原さん |
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