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小泉神社と庚申さん (大和郡山市)

今も昔も住民の守り神

2006.9.22掲載

JR大和小泉駅西出口から小泉神社を目指す。昭和にトリップしたかのような商店が並ぶ。また町の中に流れる用水路も昔ながらの小魚の姿が見える。駅前通りを抜け、富雄川を越え歩いて約15分、小泉神社は古い家並み、新しい家並みに囲まれたところに建っていた。まず大きな階段が目にとまる。上っていくと風格のある背の高い門がある。屋根の下にもう1つ屋根がついているような形の『袖(そで)つき門』、元は片桐城(小泉城)の門であったそうだ。

小泉神社の門
小泉神社の門
秋祭りは、10月第2土日曜日行う。5〜6基の「ふとんみこし」は各自治体ごとに演出が違う。
秋祭りは、10月第2土日曜日行う。5〜6基の「ふとんみこし」は各自治体ごとに演出が違う。
その門を通り抜ける『ふとんみこし』で賑わう10月第2土日に行われる秋祭りは、広い境内も人でいっぱいになる。  「秋祭りは華やかですが、冬の田植え祭りは素朴な行事。2月11日の祭りに欠かせない砂は氏子さんの寄付で集まります。昔、境内の砂を参拝するたびに足の裏に付けて降りてしまうので、年末に富雄川の砂を持ってきて境内に返したのです。今は河川の砂ではありませんが、その心は伝えられています」というのは小泉神社宮司の妻、 美川(とみかわ)清子さん。室町時代応永年間にこの地方の人間生活の守護神として祭られ住民との関わりを大切にしてきた。今も熱心に行事参加する住民は、年々増えているという。

また住宅街を富雄川方面へ戻って行く。この辺りの軒下にぶらさがっているのは、赤いお猿さんが3体並んだ庚申さんのお守り。どの家にも飾ってある。『小泉の庚申さん』という愛称の庚申堂は、宗派関係なく古くから信仰されてきた。一時、無人だったこの寺も、橘寺の住職が兼任し、昔の活性を取り戻している。門にはりっぱなシャチホコの瓦屋根。残念ながら、この日は誰もいなくて、お守りを手にすることはできなかった。  境内から富雄川の堤防を歩く。車が行き交う交差点のたもとに、地蔵さんが鎮座している。屋根がつい て、座布団が用意され休憩所のようになっている。目的は定かではないが、住民のいこいの場所のようだ。ひと休みして帰途についた。(え)

猿が足をくくられることで、1つ何かを我慢すると願いを成就するという意味がある
猿が足をくくられることで、1つ何かを我慢すると願いを成就するという意味がある

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