
樹が絡み合う不思議な老木
2003.4.18掲載
![]() 今もなお祭祀がつづけられている桜実神社 |
古誦(こしょう)に「国の始まり大和の国、郡の始まり宇陀郡、宇陀の始まりうたのから」と伝わっているように日本のはじまりの地にある菟田野町。奈良盆地の東南部に位置し、四方を杉、桧の樹木に囲まれ、静かにゆったりと時間が過ぎていくような感じがする。 国道166号線を大宇陀町から菟田野町へ入って芳野川沿いに車を走らせると菟田野町役場。松井橋を渡り、さらに南下していくと大字佐倉という地に到着。脇道に入り細い道をゆっくりと車で行くと菟田の高城へと続く道と桜見(さくらみ)神社への道に別れる。「菟田の高城」とは何なのか気になるものの神社へ行ってみることにする。うっそうとした緑に囲まれた小さく控えめな神社が現れる。辺りもひっそりとしていて、まるで時が止まったような感じさえする境内のすみっこに、国の天然記念物にも指定されている八ツ房杉と呼ばれる不思議な老木があった。 |
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昔、神武天皇が大和平定のために陣を張っていた時、植えられたものと伝えられいる。ひとつの株から伸びた8本の幹が互いに絡み合ったり、途中で1本になり、そこから再び分かれるというような、複雑な樹形をしていて、にょろにょろと大きな蛇が這(は)っているようにも見える。大きくダイナミックな枝ぶりは、全身で生きるエネルギーを発しているように感じた。木の周りをぐるりとまわってみると、自由に伸ばし続ける枝やうねうねとした幹など、それぞれ好き勝手な方へ進む様子がおもしろい。木の表面にはこけ蒸している部分もちらほらとあり、長い年月、ここで人々の暮らしを見つめて来たのだろうと思う。(と) |
![]() 国の天然記念物にも指定されている八ツ房杉 |
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メモ根元の周囲9m、樹高14m |
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