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“私らしく”生きるために 〜一歩踏み出す女性を応援!〜


奈良県は専業主婦率が全国一高い県です。一方、県の調査によると、現在働いていない女性のうち約6割が働きたいと考えているそうです。しかし、働き始めるには不安を感じている人も多いことでしょう。県内で働く女性に仕事を始めたきっかけや、働き方について話を聞きました。再就職を考えている人は、一歩踏み出すきっかけにしてみませんか。

運送業要の運行管理者 女性の特性生かして

中学生の子どもを持つ鈴木さんは当初、事務職希望。運行管理者の国家資格を持っていたため、面接で長谷川さんが「使わない手はない」と説得。運行管理の実務は初めてでしたが、不安ながらも「仕事をしながら覚えれば良い」との言葉に背中を押され、今では「やりがいがあって毎日が楽しい」と話します。運行管理者資格は運送業にとっては要となる重要な国家資格です。ドライバーの微妙な体調変化に気付けるなど、子育てを経験した女性の方が向いている面もあり、ドライバーとのやりとりも女性が得意なコミュニケーション能力を生かせる仕事です。

長谷川さんは「働く女性を応援する企業は県内にたくさんあります。自信を持って一歩踏み出して欲しい」とアドバイスします。

仕事を共有する体制 子育てもしっかり

3歳の子どもを育てながら事務として働く福田さん。以前は別の会社で働いていましたが、子育てとの両立が難しい環境で「長く働きたい。子育ても大事にしたい」と同社に転職。一番困るのは子どもの急病です。同社では仕事を一人で抱えず、メンバー間で共有する体制を作り、子育て中の女性が安心して働ける環境づくりをしています。そうすることで会社にとって有益と思える人材が実力を発揮してくれます。

福田さんは「女性上司がいるので相談しやすく安心でき、自身のキャリアを描くことができます。有給休暇もうまく使いながら、平日は仕事、休日は家のこととメリハリをつけています」と話します。

マネジメントと子育て どちらも「愛」が必要

子育てが一段落した39歳の時、「社会とつながりたい」という思いからパート職員としてならコープに入協。勝気な性格もあり努力を重ねた結果、グループリーダーに。その後、正規職員、コープ共済連関西地区推進部の教育担当、部長職、そして現在は執行役員へとキャリアを重ねています。

管理職となった今、「マネジメントと子育てはとても似ている」と感じています。どちらもほめたり叱ったり、「愛」がないとできません。その人の力を引き出すのが仕事です。子育てをした女性の方がマネジメントに向いている面もあるといいます。
管理職になって良かったことは、県内外の女性管理職の女性たちとネットワークができたこと。彼女たちは会議でも前向きな発言しかせず、視野が広くなり刺激を受けました。

育休者との面談も始めました。そこで出た意見から、昨年12月には子どもが小学6年生まで2時間短縮勤務ができるように、育児時短制度を整えました。

「女性が働き続けるには、周りの環境、上司の理解、強い心が必要」と仁禮さん。「パートで入ってもキャリアアップはできます」と話します。

専門家に聞きました

ひとりの人間としての生き様を子どもに見せて

奈良県立大学地域創造学部
准教授 梅田 直美さん

母子孤立による問題も社会みんなで子育てを

「専業主婦」が一般化したのは、歴史的にみると最近のことです。1950年代から高度経済成長期にかけて、働く夫と主婦の妻、子ども2〜3人からなる「標準」の家族モデルができ、母親と子どもの関わり方についての規範が数多くできました。例えば「3歳までは母の手で」という「3歳児神話」。また「男は仕事、女は家庭」という性別役割分担意識が浸透していきました。

しかし、1970〜80年代に入ると、「母子密着」や「父親の不在」といった、社会から母子が孤立することによる、さまざまな問題が顕在化しだします。

幼少期の愛着関係重要多様な人々と形成を

1998年には、3歳児神話に根拠がないことが厚生白書に記載されました。

幼少期に他者と愛着関係や信頼感を形成することは重要ですが、必ずしも母親でなければならないのではなく、父親や、祖父母、保育者などでもよいのです。むしろ幼少期に、親も含めた複数の多様な人々との愛着関係や信頼感を形成することは、母親とだけの関係を形成するよりも、子どもの発達にとって良い側面があることが指摘されています。

また、ひとりで子どもと向き合い続けることで負担感や困難を感じる場合は、家庭の仕事以外でいきいきと活動する時間をつくる方が、子どもとのより良い関係が形成され、子どもの発達にとってプラスになることもあるのです。

両立する道切り開いて夫婦間での協力意識も

今でも、働き初めには葛藤を経験する人も少なくありません。また、近年、塾の送り迎えや宿題を意識した「10歳児神話」と呼ばれる規範も広がっているようです。

しかし、実際には多くの人が試行錯誤しながらも、仕事と家庭生活との両立の道を切り開いています。長年のブランクは意外と早く乗り越えられるものですし、家族など周囲の理解・協力もいずれは得られるようになることが多いです。

共働きの方が夫婦間での協力意識が高まることも、県の調査結果から明らかになっています。

専業主婦であるにせよ、外で働いているにせよ、親としてだけでなく、ひとりの人間としての生き様、自己や社会との関わり方を子どもたちに見せて伝えることも、素敵な「子育て」につながるのではないでしょうか。

県では「なら女性活躍推進倶楽部」事業として、今回紹介したならコープやハンナのように、働きやすい職場づくりを目指す企業とともに取り組みを進めています。

10月には下記のとおり、再就職応援フェスタを開催。

◆女性のための再就職応援フェスタinイオンモール大和郡山

【日時】
10月8日(火)10時〜16時(最終入場 15時30分)
【場所】
イオンモール大和郡山2階イオンホール
【料金】
来場無料
【HP】
http://www.pref.nara.jp/53410.htm
【問い合わせ】
TEL.0742・27・8679(県女性活躍推進課)

このページの内容は2019年9月20日現在のものです。




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