特集

利用していますか?キャッシュレス決済 安全に使うための基礎知識


昨年の10月1日、消費税の増税と同時に「キャッシュレス・ポイント還元事業」が始まりました。それから4カ月半、皆さんはキャッシュレス決済を利用していますか?

1月にならリビングで実施したアンケートを元に、キャッシュレス決済の基礎知識を紹介します。

9割近くが利用 スマホ決済に不安も

ならリビングのアンケートでキャッシュレス決済をどの程度利用しているか尋ねると、「使える時はできる限り利用する」という選択肢を選んだ人が全体の46%と最も多く、「たまに利用する」23%、「よく利用する」20%と続きました。「あまり利用しない」7%と「まったく利用しない」4%を除くほぼ9割の人が何らかのキャッシュレス決済を利用していることになります。【図(1)】

利用しているキャッシュレス決済の方法は、6割以上の人が「クレジットカード」をあげており、「スマホ決済の○○ペイは、個人情報の流出や不正な悪用が怖くて利用したいと思いません」(奈良市、日々節約さん、43歳)のように、スマホでの支払いには抵抗がある人も多いようです。

また一方で利用して得したこと、楽だったことも多く、「旅行の申し込みをキャッシュレスにしたら5%の還元があり、その金額で旅行保険に入れた」(葛城市、tomoちゃん、60歳)や「小銭が出ないので財布がかさばらない」(橿原市、モモコさん、41歳)。子育て世代からは「荷物が多い時や子ども連れの時、スマホ一つで済むのはありがたい」(天理市、カービィさん、36歳)という声もありました。

【図(1)】

キャッシュレス決済 基礎知識をまず抑えて

ファイナンシャルプランナー相談事務所セントラルパートナーズの代表・筒井博之さん

実際、キャッシュレス決済はどの程度広がり、今後どうなっていくのか。その基礎知識をファイナンシャルプランナー相談事務所セントラルパートナーズの代表・筒井博之さん(52)に聞きました。

主なキャッシュレス決済としては、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、電子マネー、コード決済(〇〇Payなど、スマホで支払う決済)などがあり、それぞれ還元率や還元方法、還元期間などが異なります。

選び方のポイントは、まず還元率。今年6月までのキャンペーン期間は5%など付きますが、終わると落ち着いてくるので、1%を基本に考えましょう。ほか、年会費無料、キャンペーン内容、ポイントの使いやすさ、利用店舗数、チャージの手間等があります。

キャッシュレス決済のメリットとしては、(1)支払いが早い(2)記録が残る(3)集計がしやすい(4)ATM手数料がかかりにくい(5)セキュリティ面があげられます。逆にデメリットとしては(1)使い勝手の面(2)浪費(3)セキュリティ(ネット犯罪)があります。

セキュリティや浪費 不安への対策方法も

メリット面でのセキュリティとは、現金は落とすと戻る確率は少ないですが、キャッシュレスであれば気付いて止めれば守ることができるということ。デメリット面はスキミングリスク(※1)やフィッシング詐欺リスク(※2)などのネット犯罪があります。

その対策としては【表A】のような方法があります。また、電子マネーやデビットカードであれば、チャージ金額や口座残高のみのリスクに抑えられます。

「お金の管理ができなくなりそう」(香芝市、もんぶらんさん、44歳)と浪費を心配する声もありますが、「マネーツリー」や「マネーフォワード」などの家計簿アプリを利用し、きちんと管理すると浪費防止につながります。「オートチャージ」は利用せず、口座やデビットカードから決められた予算内でチャージすることも一つの方法です。また、今後は家計簿アプリや電子レシートアプリ、そしてコード決済アプリの連携が進み、決済履歴の管理もしやすくなるとのことです。

※1 カード情報を読み取る特殊な装置で、他人のクレジットカードやキャッシュカードから情報を抜き取り、それを元にして作った偽造カードで買い物をしたり、現金を引き出す行為。

※2 不正ログインによって認証情報を搾取された場合や、複数のインターネット決済サービスで同一の認証情報を使いまわし、その組み合わせが漏えいした場合、被害に合う可能性が高い。

表A

(1)接触型カード
  • カードやスマホを第3者に預けて会計をしない
  • カードをICカードに変更する
(2)非接触型カード
  • スキミング防止グッズを活用する
(3)コード決済
  • パスワードロックや指紋・顔認証による生体認証
  • メールやSNS、広告などには気を付ける
  • セキュリティアプリを活用する

買い物シーンに合わせ 現金とカードなど併用

「キャッシュレスの流れは止めようがないので、少しずつでも慣れた方が良いと思います」と話す筒井さん。

現金で支払えば何の特典もありませんが、キャッシュレスにすることでポイントが付きます。さらにクレジットカードは直接支払いに利用できるのに加えて、コード決済やプリペイドカードなどほかの決済手段と組み合わせることで「ポイントの二重取り」できることもあります。また、キャンペーン情報やクーポンを入手できたり、店独自のポイント、共通のポイントカード(nanaco・Ponta・KIPSなど)でポイントを入手すれば、四重、五重に得することもできます。

現在は、キャッシュレス決済の過渡期です。「一気にすべてをキャッシュレス決済にするのではなく、現金とクレジットカード、コード決済アプリを買い物シーンに合わせて併用するのが良いのでは」とアドバイスします【表B参照】。

「ネット社会になり、キャッシュレス決済だけを避けることはできません。恐れず、気を付けるところは気を付けて少しずつ始めてください」と話します。

表B 利用方法の例

嗜好(しこう)品などの特別な買い物
クレジットカード
日常の買い物
コード決済アプリ
キャッシュレス決済対象外の店舗用
現金を念のため数千円は用意しておく

このページの内容は2020年2月21日現在のものです。




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