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特集

夏休み 自由研究のヒント


長い夏休みも始まってしまえばあっという間に過ぎていくもの。宿題は今のうちにすませておきたいですね。中でもテーマ選びに時間がかかる自由研究は、早めに取りかかりたいところ。そこで、テーマ選びの参考になりそうな“自由研究のヒント”をお届けします。

自分の目でしっかり見る

「五感をフルにつかって、教室の中ではできないことをしてみてください」と話すのは自然環境教育コーディネーターの稲田利子さん(葛城市・54)。情報化社会の今、植物図鑑などの出版物はもちろん、インターネット上でも簡単に情報を集めることができます。しかし、「子どもの目線でよいので、しっかり植物そのものを見ることが大事。触って、においをかいで、体で覚えましょう」。自分の感じたことをまとめるだけで、立派な研究に。紙の上で見てまとめたものは頭を通るだけなので、その紙がなくなれば忘れてしまいますが、「実際に見たものは心を通って体が覚えます」と稲田さん。

特別な場所へ行かなくても、田んぼのあぜ道や公園、家の周りで土のあるところに行けば、雑草があります。そこで、植物だけではなく、草へやってくる昆虫を観察したり、食べ跡を確認したりして、すべての生き物が植物とかかわっていることを学ぶことができます。上から見たら、今度は寝転がって下から見たり。見方を変えることで新しい発見があるようです。

◇植物観察のヒント

  • さまざまな形の葉を集めて、自分だけの図鑑をつくる
  • いろいろな葉の虫食いの跡を調べる
  • 夏の果物の種を集めてみる
  • 同じ果物で、部位による甘味の違いを調べてみる
  • 料理に使った後の野菜のヘタを水生栽培してみる
  • いろいろな花で染色をしてみる

…など

自然環境教育コーディネーター
稲田利子さん

ヒント 身の回りにあるものでオリジナル作品を作ろう

想像力を膨らませて、オリジナルの作品を作るのも自由研究の一つ。落ちている石や木の実、枯れ木、流木などを、じっと見つめてイメージを膨らませます。人の顔に見えたり、動物に見えたり、頭を柔らかくすると浮かんできます。お菓子の包み紙や発泡スチロール、空き箱なども材料になります。同じものをいくつかそろえると、アイデアが浮かびやすいので試してみてください。

ネズミとカエルは、繭玉の中におもりを入れて、和紙で作った手と足をつけています。手前のブタは木の実に木の棒を指して足をつけています。最後に目をつけて表情豊かな作品に

自分で調べ仕組を考える

気象観測は自由研究における人気テーマの一つ。新聞の天気図を切り抜いてまとめる方法は定番中の定番ですが、奈良地方気象台防災業務課では、「子どもたちへは、データを基に自分の体で感じたことを記録してみては」とすすめています。例えば、夕立が降る前は風が吹き、気温が低くなり、涼しいと感じます。また、風の吹く方向によって、冷たい風や温かい風が吹いたりもします。「自分が感じた感覚と、そのときの気温を記録し、自分なりにその理由を考えてみるのもおもしろいですよ」。下から空を見上げた雲の様子と、その日の気象衛星がとらえた雲の動きを見比べるのもいいそうです。「自分で測った気温がどう変化し、それが何を意味するのかを調べれば、立派な研究になりますよ」。

気象庁のホームページ(http://www.data.kishou.go.jp)から気象情報を得ることもできます。参考にしてみてはいかがでしょう。

◇気象観測のヒント

  • 毎日同じ時間に同じ場所(室外)で、気温をはかり変化をみる。
  • 晴れた日、曇りの日、雨の日の3日間、一日の中で気温がどう変化するか記録する。
  • 雲をスケッチして、雲の形による天気の変化を調べる。
  • 風がどこから吹いているかを調べる

…など

結果が分かっていることでも、子どもが初めてやることには大きな意味があります。この夏、自由研究を通して、自分にとっての“新発見”に、いくつ出合えるでしょうか。ほかにも、おじいちゃんやおばあちゃんに昔の話を聞いたり、地場産業について調べたり、自由な発想で取り組んでみてはいかがでしょう。ヒントは身近なところにあるようです。

ヒント 家庭でできる科学実験に挑戦しよう

家で用意できる材料を使って科学実験に挑戦です。うまく成功して遊んだ後は、なぜそうなるかを考えてみましょう。ケガをしないよう注意しながら試してみてください。

浮沈子(ふちんし)で遊ぼう

  1. 小さな容器におもりを入れてフタをしめる。
  2. ペットボトルに水をいっぱい入れる。
  3. ペットボトルに小さな容器を入れる。
  4. ペットボトルのフタをしっかりしめる。
  5. 力をいれてペットボトルをにぎってみよう。

◎水を押すと、空気にかかる圧力がふえ(パスカルの原理)、空気が小さくなり(ボイルの原理)、浮力が減り(アルキメデスの原理)、浮沈子が沈みます。おもりの重さに気をつけてうまくバランスをとりましょう。

自由研究のヒントになりそうな施設

入館無料(小中学生)

  名称/所在地/電話番号 内容 開館時間
休館日
料金/交通
奈良について知ろう 県立民俗博物館・大和民俗公園
大和郡山市矢田町
TEL 0743・53・3171
大和に暮らす人々が使用してきた生活用具や民具を約4万点展示。また約26.6haの敷地内には里山があり、江戸時代に建てられた古民家を移築復原している。 9:00〜17:00/月曜 毎土曜は高校生以下無料/近鉄郡山駅から泉原町行きバス矢田東山下車徒歩7分
なら奈良館
奈良市東向中町
TEL 0742・22・7070
ユネスコの世界遺産に登録された「古都奈良の文化財」を写真・パネル・模型・映像などで紹介。ガイドによる無料案内も実施。8月31日(水)まで「夏休みクイズラリー」を開催。小中学生対象。クイズに答えて参加賞も。 9:00〜17:00 小中学生のみ無料/近鉄奈良駅ビル4・5階
平城宮跡資料館
奈良市二条町
TEL 0742・30・6752
出土遺物や復元模型が展示されている。ガイドによる無料案内も。また8月20日(土)13:00〜、講堂で「夏休みこども拓本づくり」を開催。古代瓦(レプリカ)を使って拓本づくりを体験。小学3年生以上対象。先着順。材料費1人300円。 9:00〜16:30/月曜 無料/近鉄大和西大寺駅から徒歩10分
なら工藝館
奈良市阿字万字町
TEL 0742・27・0033
奈良の伝統的な工芸品である漆器、一刀彫、赤膚焼、墨、筆、奈良晒などの作品を鑑賞でき、制作道具なども展示している。 10:00〜21:00/月曜( 祝日の場合は翌日が休み)、祝日の翌日 無料/近鉄奈良駅から徒歩7分
花と柿について知ろう 県フラワーセンター
大和郡山市額田部南町
TEL 0743・59・0075
花や植木を栽培展示している。花の名前、作り方などの質問と相談に無料で応じており、図書の閲覧もできる。花の写真展「平成の万葉花」を開催中。8月20日(土)まで。 9:00〜16:00/無休 無料/近鉄ファミリー公園駅下車すぐ
県果樹振興センター内 柿博物館
西吉野村湯塩
TEL 07472・4・0061
奈良の特産品のひとつである柿の育て方や歴史などを勉強できる。果樹振興センターでは、全国から200品種の柿を集めて栽培しており、秋になるとこれらを展示している。 9:00〜16:30/月曜 無料/JR五条駅から車で約10分
自然とのかかわりについて知ろう 奈良市防災センター
奈良市八条
TEL 0742・35・1106
8月2日(火)〜31日(水)まで「夏休み防災フェア」を実施。各種防災体験や非常持ち出し袋体験などができる。時間は9:30〜、10:45〜、12:00〜、13:00〜、15:00〜。 9:30〜16:30/月曜(祝日の場合は翌日が休み)、祝日 無料/近鉄奈良駅から恋の窪町行きバス柏木町南下車すぐ
奈良地方気象台
奈良市半田開町
TEL 0742・22・2556
観測データなどの気象資料を閲覧できる気象資料閲覧コーナーがある。印刷物以外にパソコンによる閲覧もできる。自然災害による道路被害に関する資料も。 9:30〜16:30/土、日曜 無料/近鉄奈良駅から13番乗り場のバス法蓮仲町下車徒歩15分
洞川エコ・ミュージアムセンター
吉野郡天川村洞川
TEL 0747・64・0999
自然・水・修験道がテーマの体験型ミュージアム。さまざまな動植物が生息する天川村の豊かな自然環境に迫ることができる。周辺の洞窟や名水、修験道の拠点となった歴史的背景や文化も知ることができる。 10:00〜18:00/水曜( 祝日の場合は翌日が休み)、12月〜3月 無料/近鉄下市口駅から洞川温泉行きバスで1時間、洞川より大峯山方面へ徒歩15分
大滝ダム・学べる建設ステーション
吉野郡吉野町大字河原屋
TEL 07465・3・2372
人間と水との深いかかわりを、ダムの建設を通じて学習する体感・体験型施設。建設現場を一望できる「クモノタカダイ」や豪雨を体験できる「ミズノモリヤカタ」がある。 9:30〜16:30/水曜 無料/名阪国道の針ICから車で約70分

※いずれの施設も、団体で利用する場合は、事前に連絡を入れましょう。

※年末年始が休館になる施設もあります。そのほか詳細は各施設へ問い合わせください。


このページの内容は2005年7月29日現在のものです。





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