特集
蕎麦はやっぱり手打ち

  手打ちで出される蕎麦は、打つ人のこだわりによってまったく違います。のどごし、食感、香り、太さ、細さ、粗さ、細かさ―。最近、県内でも増えてきた手打ち蕎麦の店。ぜひ食べ比べに出掛けてみてはいかがでしょう。

行仙 (ぎょうぜん)

リピーターが多いのも頷ける 忘れられない蕎麦の味
 4月にリニューアルオープンし、広くなった道の駅十津川郷。ここで出される蕎麦は、十津川村産1割、北海道新十津川町産9割で作られる二八蕎麦が中心ですが、太めの麺は一度食べたら忘れられません。地元の女性が打つ蕎麦は、繊細というよりは力強いもの。限定の十割蕎麦はすぐになくなる人気品。
 平日は、3日前に予約をすればそば打ち体験(1人2100円、団体割引あり)も可能で、打ったものをその場で食せます。「近畿を中心にリピーターも多く、土日や連休はにぎわいます。リニューアル後は、うどんのメニューも新たに始めました」と駅長の川原昭人さん(52)。ぜひ、ドライブを兼ねて出掛けてみてはいかがでしょう。

▼おすすめメニュー
・もりそばセット 950円

▼その他のメニュー
・もりそば 750円
・十割そば(限定) 900円
・きのこそばセット 1050円
・かけうどん 600円
・梅とじうどん 750円
▼お店データ
住所 十津川村小原225−1 道の駅十津川郷2階
TEL 0746・63・0003
営業時間 11:00〜15:00
定休日 年2回ほど
駐車場 あり
写真

写真

楽蕎麦遊時処 はやし

3種を一度に食べ比べ こだわり抜かれた蕎麦たち
 田舎・せいろ・生粉の3種のそばが一度に楽しめるメニューを提供しているのは、県内ではここだけではないでしょうか。同じそばでも、同時に食べ比べることで、その違いがよく分かります。「だしとの調和も楽しんでもらいたい」と店主の林光男さん(56)。
  生粉は十割、田舎とせいろは外に1.5(10に対して1.5のつなぎ)の蕎麦を提供しています。
 季節に応じた変わりそばも提供しています。なかでも「トマト田舎そば」は、つゆにトマトジュースを使い、トマトもすばらしくおいしいもの。最近は、そばがきの注文も増えたといい、こちらではメープルシロップやジャムを使った一風変わったもっちり系のそばがきが味わえます。

▼おすすめメニュー
・三つ揃えそば 1365円

▼その他のメニュー
・せいろそば 840円
・粗挽き太打ち田舎そば 840円
・涼みトマトそば 1155円
・トマト田舎そば 1260円
・蕎麦三昧御膳 2625円
▼お店データ
住所 北葛城郡広陵町馬見北8-6-6
TEL 0745・54・6884
http://www.eonet.ne.jp/~soba884
営業時間 11:30〜14:30 17:30〜20:00
定休日 火曜日(祝翌休)、月曜日の昼の部
駐車場 あり
写真

写真
↑トマト田舎そば

山帰来 (さんきらい)

こだわりの十割細切り オリジナル品も自慢
 飛鳥寺の向いにある山帰来で出される蕎麦は、十割とは思えないほどの細さとのどごし。茨城や信州産など、何種かブレンドした粉は、もちろん自家製の石臼挽き。いまのおすすめは「海老おろし」で、使われている辛味大根は、めずらしい紫色。飛鳥の地に似合います。
 蕎麦へのこだわりはもとより、食材はなるべく地のものを使用。「オリジナル性にもこだわっています。紫色の“をとめ豆腐”は試行錯誤の1品。ぜひ味わって」と店主の豊田政信さん(59)。また、出される器はすべて、生駒市にある陶工房酔候廬の竹端章氏に依頼。蕎麦と器のすばらしいハーモニーもぜひ感じてもらいたいもの。

▼おすすめメニュー
・海老おろしセット 1500円

▼その他のメニュー
・十割ざるそば 800円
・とろわさそば 1100円
・ほろ酔いセット(特別純米酒1合、をとめ豆腐、ざるそば) 1700円
・万葉をとめ御膳(要予約) 2500円
▼お店データ
住所 明日香村飛鳥66-1 
TEL 0744・54・3218
営業時間 11:30〜14:30
定休日 月、火、水曜日 
駐車場 あり
写真

写真

十割手打ち蕎麦 春知 (しゅんち)

蕎麦は「嗜好品」 食事としての蕎麦を
 古民家を改築した店内は、店主の高本正光さん(43)が「のんびりと蕎麦を楽しんでもらいたい」と言うだけあって、長居が許されそうな造りになっています。蕎麦会席も「つっこみどころ満載」と、会話を弾ませる内容なのは心憎いもの。全国13カ所から仕入れている玄蕎麦を、石臼で挽いた十割蕎麦は、会席でも堂々の主役。
 「蕎麦を使って季節を表現したい」と、その努力はすべてに行き届いています。今の時期、会席の椀物も蕎麦がきの上にタピオカとモロヘイヤを使った“あじさい”が表現されています。料理のすべてに「蕎麦」が使われているため、「えーこれが?」の声が何度も聞こえます。蕎麦湯も絶品で、充分1品となります。

▼おすすめメニュー
・蕎麦会席吉野 1600円

▼その他のメニュー
・ざる蕎麦 800円
・天ざる 1700円
・蕎麦会席(2人〜) (昼)金剛 2500円 (夜)信貴 3800円 (夜)生駒 4800円
※夜の蕎麦会席は要予約
▼お店データ
住所 生駒市大門町555
TEL 0743・76・7674
営業時間 11:30〜14:30 17:30〜21:00
定休日 水曜日
駐車場 あり
写真

写真

蕎麦・菜食 一如庵(いちにょあん)

緩やかな時を感じながら 心癒される料理を
 自宅を改築して造られた店内は、店というより家に来た感じ。器類も、昔から蔵にあったものを使っているため、何となくタイムスリップした気分にも。石臼で自家製粉した蕎麦はおもに十割で、季節や天候によってはつなぎを使用することもあるそうです。細めの蕎麦は、気持ちいいほどののどごし。
 週末は混むため、予約をおすすめします。「ゆっくりと楽しんでもらえたら」と、店は桶谷一成さん(32)と妻の智子さん(32)の2人で切り盛りしています。料理の内容も、その日の仕入れによって変えているそうです。小豆玄米御飯は、炊いた後数日間寝かせた特製品。こちらも、ぜひ食してもらいたい1品です。
▼おすすめメニュー
・精進膳・一の膳 1575円

▼その他のメニュー
・もりそば 840円
・手挽きそば(1日10食限定) 1260円
・小豆玄米御飯 315円
・二の膳(前日までに要予約) 2520円
・三の膳(夜のみ。前日までに要予約) 4200円
▼お店データ
住所 宇陀市榛原区自明1362
TEL 0745・82・0053
営業時間 11:30〜14:30 17:00〜20:00(夜は要予約)
定休日 火曜日、第1・3月曜日
駐車場 あり
写真

写真

蕎麦きり 彦衛門

蕎麦はスローフード 奥深い蕎麦の味を
 昨年の5月にオープン。「そばといえば信州が有名ですが、信州産以外にもおいしいそばはたくさんあることを知ってもらいたい」と店主の池田勝彦さん(48)。九州や茨城、北海道などの国内産の粉を使用し、季節や天候に合わせて十割や少量のつなぎを入れるなどしています。
 「そばの食感を大事にしたい」と、少量のつなぎを入れるケースでも、風味やザラつきを残しています。最近では、そばがきのおぜんざい(500円)やそば茶のアイス(300円)などのデザート系も人気。酒肴にもなる1品もあり、そば湯で割った焼酎も楽しめます。店内は、家族連れで訪れても、ゆっくりとできる雰囲気です。
▼おすすめメニュー
・お昼のおまかせ膳 1500円(平日15食限定)

▼その他のメニュー
・自家製石挽き絹びきせいろ 850円
・玄そば手挽きあらびきせいろ 850円
・自家精米変わりご飯 300円
・鴨みそのあぶり 450円
・夜のそば膳(前日までに要予約) 3000円
▼お店データ
住所 奈良市あやめ池南6-5-38
TEL 0742・53・3697
営業時間 11:30〜14:30 17:30〜20:30(L.O.)
定休日 水曜日、第2火曜日
駐車場 あり
写真
↑鴨みそのあぶり

写真

蕎麦切り 西本

出石の皿蕎麦 何皿でもペロリ
 1人前で5皿がつき、追加は1皿ごとに100円、薬味(薬味、卵、とろろ)の追加も可能。各席には「皿そばの食べ方」が書かれた紙があるため、初めての人でも気軽に楽しめます。おもに、北海道産の石臼挽き粉を使用した二八蕎麦は、何皿でもいけそうです。辛味大根やネギはすべて自家製。
 「小さいころから本物の蕎麦を食べてもらいたい」と話す店主の西本進さん(58)。県内では珍しい、兵庫県出石町の「皿そば」を提供しています。のどごしがよく、1皿でも思った以上の量。ちまちましたことは嫌いと、大盛りなどは2人前はありそうな豪快さ。蕎麦湯も特製です。
▼おすすめメニュー
・皿そば1人前 700円

▼その他のメニュー
・ざるそば 650円(大盛…1000円)
・オクラ納豆そば 900円
・おろしそば 900円
・天ざる 1100円
▼お店データ
住所 奈良市西木辻町120-16
TEL 0742・23・2307
営業時間 11:30〜14:00 17:00〜21:00
定休日 木曜日
駐車場 2台
写真

写真


ちょっと そば用語
●三たて
  「挽きたて・打ちたて・湯でたて」のこと。
●二八蕎麦
  蕎麦粉8割、つなぎ2割の蕎麦のこと。のど越しのよさなどで二八を好む人も多いようです。
●生粉(きこ)打ち
  蕎麦粉100%の蕎麦のこと。十割蕎麦ともいいます。
●丸抜き
  殻をとった蕎麦の実。白っぽい蕎麦ができ上がる。逆に、殻ごと挽いた田舎蕎麦は黒っぽい。
●玄(げん)蕎麦
  殻のついたままの蕎麦。「玄蕎麦使用」とは、殻のついたままの蕎麦を仕入れて、自家製粉しているということ。

ちょっと 蕎麦屋のこだわり

 手打ち蕎麦は、本当に多種多様。今回の取材でも、各店それぞれこだわりがありました。よく、蕎麦の「通な食べ方」が話題になりますが、どのお店も「自分の食べたいように食べてもらうのが一番」とのこと。
  ですが、蕎麦を語らせたら、留まるところを知らない主人も…。そのこだわりがあるからこそ、おいしい蕎麦が食べられるので、もちろん大歓迎。ここで少し、今回取材した愛すべき主人たちの楽しい本音を少し紹介。

ある主人曰く、
  「語り出したら3日くらいかかる。いや、足りないかも」
ある主人曰く、
  「自慢の蕎麦は、より多くに人に食べてもらいたいから、お替わりや大盛りは内心してほしくない」
ある主人曰く、
  「運んだ蕎麦をすぐ食べてもらえないと、“早く食べろ〜”と目で訴えてしまう」
ある主人曰く、
  「蕎麦をあてに飲む酒は最高!」
などなど。ぜひ、各店のHPも見てもらいたいものです。





※このページの内容は2006年6月16日現在のものです。







Web版リビングダイヤル 【引き受けます】 クイックピアノ調律 広告掲載案内


トップページ会社概要広告の掲載サーチ登録案内事業紹介ご利用の注意事項サイトマップお問合せ


当ホームページが提供する情報・画像を、権利者の許可なく複製、転用、販売することを固く禁じます。
特集ページへ戻る このページのTOPへ 特集ページへ戻る