特集

夏は豆腐サマサマ 読者推薦県内のこだわり豆腐店



image いよいよ夏本番。食欲もなくなりがちなこの季節には、口当たりが良く、栄養価も高い豆腐が一番。手軽でありながら、料理バリエーションも豊富な豆腐は主婦の強い味方です。夏ばて防止にも役立つ食品ですから、まさに“豆腐さまさま”ですね。今回は読者推薦、県内の手作り豆腐店を紹介します。それぞれ地元で親しまれ、また遠くからも買いに訪れる人がいる店です。豆腐を食べて暑い夏を乗り切りましょう。

―脱サラ店主の豆腐屋さん―土佐屋

土佐街道と呼ばれる、昔の町並み残る道沿いにあるこの店は、店主の小阪敏晴さん(54)が5年前に脱サラして自宅横で始めた豆腐屋です。
「自分でモノを作りたかった」という小阪さん。身近に豆腐作りを教えてくれる人がいたことと、町内に豆腐屋がなかったこと。そして何より豆腐が好きだったことから豆腐屋を選びました。
 豆腐屋といえば朝早いイメージがありますが、元デパート勤務で夜型の小阪さんは「無理はせず自分流に」と、自分のペースで豆腐を作っています。
 豆腐を作り始めて5年経ち、教えられた豆腐もだんだん自分流に変わってきました。「せっかく来てもらうのだから特徴あるものを」と作る本にがりを使った極上とうふは「また食べたくなる」という人気の品。モノ作りの難しさを感じつつも手作りでしか出ない味の豆腐を作り続けています。

土佐屋

住所
高取町上土佐10(土佐街道沿い。高取町観光協会夢創舘近く)
TEL
0744・52・5552 / 0744・52・3106
営業時間・定休日
10:00〜夕方ごろ 火曜日定休

  • ・もめん・・・・・・・・・180円
  • ・きぬ・・・・・・・・・・180円
  • ・極上とうふ・・・・・220円
  • ・うすあげ・・・・・・・・50円
  • ・厚あげ・・・・・・・100円
  • ・おぼろ・・・・・・・250円

―にがりは塩辛いもの―石動山豆腐

石動山とは店主の北口哲さん(58)の出身地である能登地方にある山。奈良で店を出すにあたり、若草山、生駒山、葛城山など県内の山の名前を豆腐に付けています。
  大豆は100%国産。島根産、福岡産、熊本産など糖度の高い西日本産を主に使用。10種類ほどの大豆を使い、大豆の産地によって違う山の名前を付けています。「にがりは本来苦いものでなく塩辛いもの」と、にがりは能登の揚げ浜式塩田苦汁(にがり)を使用。卵豆腐は北海道利尻島の天然昆布に斑鳩卵を使うなど、原料にはこだわりを持っています。
  七夕にはその日限定の七夕豆腐を、バレンタインにはハート型にラッピングした豆腐を販売。また週に2回、どれかの豆腐が20円引きになるお買い得品を作るなどサービスも充実させています。

石動山豆腐

住所
橿原市醍醐町438-1(耳成山から南へ約200m・駐車場あり)
TEL
0744・29・2570
営業時間・定休日
9:30〜19:00 日曜日定休
HP
http://www5.ocn.ne.jp/~sekidou3/
photo


  • ・石動山・・・・・・・・200円
  • ・多武峰・・・・・・・・230円
  • ・生駒山・・・・・・・・220円
  • ・ぷりん豆腐・・・・・200円
  • ・柚子豆腐・・・・・・150円
  • ・卵豆腐(2本)・・・250円

―幕末から続く豆腐作り―米澤商店

創業は文久2年。幕末の時代から豆腐を作り続けています。先祖代々、にがりは世主しか触ることができず、先代が亡くなってから新しい世主は見よう見まねで作り、味を伝えてきたそうです。今は5代目である米澤優次さん(37)と妻の美智子さん(30)という若い夫婦2人が、昔ながらの製法で豆腐を作り続けています。
  大豆は国産大豆4種類をブレンドして使用。全国各地のいろいろな大豆を試した結果、奈良県産のサチユタカが良く、いずれは1本にしたいと話します。
  店は看板も上げておらず、種類もシンプルです。その分「これで勝負」という強い意気込みが感じられます。病院にも卸しているため、豆腐作りを完全に止めるのは年に数回。朝4時起きの毎日です。しかし、「おいしかったと言ってくれるリピーターの人がいれば、やる甲斐もある」と優次さん。将来の夢は豆腐専門の料理店を開くこと、と語ります。

米澤商店

住所
桜井市大泉町231
TEL
0744・42・6102
営業時間・定休日
10:00〜20:00まで販売可
備考
さくらいとれとれ市場(桜井市粟殿72、9:00〜18:00、年中無休)、
橿原とれとれ市場(橿原市醍醐町380-1、パチンコ店K-POWERSの駐車場、土日のみ、9:00〜12:00)でも販売
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  • ・もめん・・・・・・・・・170円
  • ・絹ごし・・・・・・・・・170円
  • ・厚あげ(2枚)・・・・170円
  • ・うすあげ(2枚)・・・120円

―濃い豆乳で作ったにがりどうふ―山本豆腐店

五條の清涼な空気と水に恵まれた環境の中、作られているのが山本豆腐店の豆腐です。
  特におすすめというのが、愛知県産や佐賀県産の大豆と赤穂の塩田にがりを使って作る「にがりどうふ」です。塩田にがりではうすい豆乳を使うと甘みがないため、通常の倍近い濃さの豆乳を使っています。その分、しっかりとした大豆の甘みを感じられる豆腐です。
  にがりどうふはとてもデリケートで、季節や、その日の気候によっても豆腐を作る温度やにがりの量は変わります。大豆も産地や袋によってそれぞれ違ってきます。その中で、どう納得のできる豆腐を作ることができるか。明治から続く同店は今4代目の山本隆裕さん(31)が中心となり、家族みんなで豆腐を作り、販売まで行っています。
  一枚一枚箸でひっくり返しながら揚げる油揚げは皮が薄く、柔らかめで人気。「食べ物を扱うので清潔感を大切に、おいしいものを作り続けたい」と、手間を惜しまない豆腐作りを続けています。

山本豆腐店・山本とうふ店直売所

住所
五條市黒駒町400
五條市黒駒町198(県道55号線沿い、黒駒町会館近く)
TEL
0747・22・5900
営業時間・定休日
10:30〜16:00 木・日曜日定休
備考
吉野ストア五條店、慈光会健康食品販売所、JA牧野農産物直売所などで販売

  • ・にがりどうふ・・・・200円
  • ・厚あげ・・・・・・・・・60円
  • ・絹あげ・・・・・・・・・70円
  • ・がんも・・・・・・・・・80円
  • ・油揚げ(1枚)・・・・73円
  • ・豆乳・・・・・・・・・・200円
  • ・おから・・・・・・・・100円

―大豆は豆腐屋の命―山崎商店

 5、6年前に桜井市内で偶然通りかかった大豆畑。「これや」と思ったというその大豆は、山崎佳彦さん(50)の人生観を変えるものだったそうです。
  それまで外国産の大豆を使っていましたが、全国各地の国産大豆を試し、その中で出会った奈良県産の大豆は当時ニシムスメという品種。しかし、糖質が高くタンパクが低めで豆腐には向かない大豆でした。そこで山崎さんは豆腐作りの原点に戻り、豆腐の勉強を改めて始めました。約1年ほど悩み、その結果できたのが、現在の豆腐です。
  大豆は豆腐屋の命。大豆が90点の出来であれば90点の豆腐を。その代わり100点満点の大豆であれば100点の豆腐を作る。人工的に味を変えるのではなく、大豆の成分をそのまま残した味を大切にしたいと山崎さんは話します。大豆から製造、お客さんに届くまで、すべてを知っておけるように、急成長はしなくても、地に足をつけてゆっくり進んでいく。仕事を楽しいと思える、そんな豆腐作りを行っています。

山崎商店

住所
天理市九条町381-2
TEL
0743・66・0007
備考
JAアンテナショップ(奈良市三条通り沿い)、朝採り市場(大和郡山市・ビジネスホテル大御門前)、県内のAコープなどで販売しています。
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  • ・絹どうふ・木綿どうふ・・160円
  • ・おまめちゃん・・・・160円
  • ・厚あげ・・・・・・・・・200円
  • ・引き上げ湯葉・・・320円
  • ・ひろうす(3個入)・・190円
  • ・豆乳(300cc)・・・210円

―豆腐は庶民のもの―森脇食品

近鉄平端駅前に戦後まもなく創業し、今は2代目当主の酒井孝吉さん(58)が妻の佐起子さん(55)と息子の和喜さん(26)の家族3人で豆腐や揚げを作っています。
  卸が主で豆腐を作り始めるのは朝3時ごろ。「豆腐は庶民のもの」という思いから、毎日食べてもらえるような価格に抑え、しかし質は落とさない豆腐を作っています。
  大豆はカナダ産と国産を掛け合わせ、季節や気候によっても変えています。一つ一つ手で握っているひろうすや、「大和あげ」と呼ばれる片方が薄く、反対が厚くなった揚げは味がしみやすく人気。昔は葬式などに使われた郷土料理ですが、一枚ずつ手で切るという手間もかかり、今はあまり見られなくなりました。
  手間を惜しまない手作りの良さが、看板を上げていなくても伝え聞いてくる人がやってくる―そんな店になっています。

森脇食品

住所
大和郡山市昭和町124 (近鉄平端駅から徒歩1分)
TEL
0743・56・0121
営業時間・定休日
6:00〜13:00ごろ 日曜日定休
備考
生駒市内、大和郡山市内の個人商店でも販売しています。
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  • ・もめん・・・・・・・・・140円
  • ・きぬこし・・・・・・・・110円
  • ・大和あげ・・・・・・・100円
  • ・ひろうす・・・・・・・・250円
  • ・絹あげ・・・・・・・・・170円
  • ・中あげ・・・・・・・・・100円
  • ・うすあげ・・・・・・・・・90円

地域にささえられて-鹿島屋豆腐店-

ダイエー富雄店の地下にあるこの店は、ダイエーの前身であるユニードショッピングセンターができた当初から33年間、同じ場所で豆腐を作り続けています。
  おすすめは福岡産の大豆フクユタカに淡海にがりを使った「京嵯峨豆腐」。ソフトな口当たりが人気です。また同じ大豆とにがりを使って作る「田舎豆腐」は固めの豆腐で、ゴーヤチャンプルなどにおすすめ。また赤穂の塩田にがりを使った「塩田にがりの絹ごし」はとろっとした柔らかさに上品な甘みがある味で、冷奴にぴったりで夏場に特に人気です。
  「夫婦2人、地域に支えられて和気あいあいと店を開けています」と話す店主の安川渡さん(58)。ダイエーが開くのは10時ですが、朝4時30分には店に入って豆腐を作り始めています。妻の小夜子さん(55)はひろうすやところてん、ごま豆腐などを担当。スーパーの中で、豆腐を売るだけでなくその場で作り、その様子を見ることができるのも魅力です。

鹿島屋豆腐店

住所
奈良市富雄元町2-6-1 (ダイエー富雄店地下1階)
TEL
0742・48・0970
営業時間・定休日
10:00〜19:30 水曜日定休
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  • ・京嵯峨豆腐
  • ・ 田舎豆腐
  • ・ 塩田にがりの絹ごし
  • ・ ひろうす
  • ・ ごま豆腐
  • ・ 京あげ
  • ・ 大和あげ

豆腐のおいしい食べ方

そのまま冷奴として食べてもおいしい豆腐ですが、ほかにもいろいろな食べ方があります。読者の方より教えていただいた豆腐の食べ方を紹介します。
豆腐の味噌漬け
 
材料(4人分)
・豆腐1丁 ・味噌300g ・卵:4個 ・砂糖30g ・酒250cc
作り方
1. 味噌、砂糖、酒をよく混ぜる
2. 水切りしておいた豆腐を2cm幅に切る
3. (1)の半分をバットに敷き、(2)の豆腐を上に敷き、その上から残りの味噌を塗る
4. 一晩置いて、豆腐を串に刺して焼く。焦げやすいので目を離さないこと。
シソの葉を千切りにして乗せて食べるとおいしい。
   
 
(橿原市、陽子さん、37歳)
アボガドと豆腐のサラダ
 
材料
・木綿豆腐400g ・アボガド1個 ・ミツバ4〜5本
作り方
1. 木綿豆腐はしっかり水を切り一口大のサイコロ状に切る
2. アボガドは種を外し、一口大のサイコロ状に切る
3. ミツバは2〜3cmに切る
4. すべてを混ぜ合わせ、お皿へ盛り、ワサビ醤油ときざみノリを掛ける。
   
 
(奈良市、百合恵さん、33歳)
豆腐と野菜の味噌スープカレー風味
 
作り方
1. 木綿豆腐、ニンジン、ジャガイモ、タマネギを食べやすい大きさに角切りし、ホウレンソウは根元を切り落として3cmの長さに切る。
2. 鍋にだし汁を煮立たせ、切った具を入れて煮る
3. 具に火が通ったら合わせ味噌を溶き入れ、カレー粉とコショウで味を調えてもう一度一煮立ちさせてできあがり。
   
 
(大和高田市、千里さん、29歳)
豆腐の団子
 
作り方
1. 白玉粉1カップに木綿豆腐1/4丁を崩してよくこね、水約1/2カップを少しずつ加えて耳たぶぐらいの固さにして団子を作り、白玉団子の要領で茹でて冷やします。小豆やきな粉、黒蜜などで食べるとおいしいです。
   
 
(田原本町、弥咲さん、26歳)
豆腐のダイエットサラダ
 
作り方
1. 豆腐1丁はザルに乗せ水切りし、小さ目のさいの目に切っておく。混ぜると崩れるので適当に
2. ワカメ、軽く塩もみしたキュウリ、シーチキン(小さければ2缶ぐらい)、シメジ(塩の入った熱湯にくぐらせておく)など、混ぜ合わせるものを用意
3. ボウルで豆腐や材料を混ぜ合わせてできあがり。塩味やシーチキンで味はしますが、足りない時は市販のだし汁を入れる。
   
 
(奈良市、陽子さん、48歳)
和風麻婆豆腐
 
作り方
1. 鶏ひき肉やネギを使い、味付けはお醤油ベースに。
子どもも大好きでたくさん食べてくれます。
   
 
(橿原市、良子さん、31歳)

このページの内容は2006年7月28日現在のものです。





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