特集

県内 古代と宇宙とロマンを求めて


年末、首相や大臣の発言から、UFOのことが政界でしばらく話題になりました。奈良にはまだ解明されていない天文や暦を示す巨石があります。また文字が登場する時代に移り、人々は表現豊かに歴史を記述。中にはUFOとしか思えないような絵や文も見つかっています。うるう年は、地球回帰の暦調整の年。1日多い日だからこそ、ゆったりと天空に思いをはせ、ロマンチックに過ごしませんか。

4000年前の巨石群 高度な測量と技術で

自然界の神々を崇拝していた時代。聖なる地を巨石で表現していました。

「山添村神野山は、天空の姿を忠実に地上に映した場所です。そこには、天の川をはじめとする天空の星々が巨石で再現されています。あるとき、GPSを使って北極星を映した岩を探したところまさしくその位置に大小2つの岩を発見しました。それが古代天文学によると約4000年前の北極星トゥバン【※注】だということが分かったのです」というのはイワクラ(磐座)学会専務理事の柳原輝明さん(66)。神野山は、山全体が天の神の信仰対象だったのです。

また山添村など巨石も点在します。

「笠置山から鍋倉渓まで巨石の位置を調べると、一直線に並んでいます。どんな意味があったのかまだ解明されていませんが、まるで後世にメッセージを残しているようです」というのは山添村観光ボランティアの会、副会長の奥谷和夫さん(53)。

写真▲人工的に置かれた石は必ず意味があると語る柳原さん

また山添村では近畿地方では珍しい縄文時代(1万5000年前)の遺跡が発掘されました。彼らが巨石を築き上げたのでしょうか。

【※注】 北極星は変動する。今の北極星はこぐま座のポラリス。約3000年前はこぐま座のコカブ、約4000年前はりゅう座のトゥバン。

▲クリックで拡大

キトラ古墳の天文図 精密な星座は中国から

朱雀など方角の守り神の壁画はよく目にします。天井には天文図があり、その星座も守り神でした。

「古墳ができた1300年前は、中国ですでに高い天文観測技術があり、それをもとに細かく正確に描いたものがこの天文図。これより古いものは中国にも残っていません。星の明るさによって大きさを変えており、太陽の通り道なども描いています」というのは奈良文化財研究所都城発掘調査部上席研究員の玉田芳英さん(48)。星は金箔で、星座は星を朱線でつないで表しています。

星座は古代中国のものですが、オリオン座や昴、北斗七星などなじみ深いものは同じです。

夜空を見上げた時、こうしたことに思いをめぐらしてみてはいかがでしょうか。


▲キトラ古墳の天井天文図(奈良文化財研究所資料より)

▲キトラ古墳の天井模式図(奈良文化財研究所資料より)クリックで拡大

山添村観光ボランティアの会

TEL:090-2287-0288(奥谷)

歴史上何度も登場 UFOは信仰対象

推古天皇が法興寺落成したときの記述「扶桑略紀」でUFOが出現し、それが吉兆であることが書かれています。こうした古い書物や絵、海外の遺跡の壁画でもUFOのことが記されているのです。

「生命体のいる星は地球だけとは限りません。UFOのことを調べていると、宇宙人は人を襲うことをしません。また神と崇められたことがあると分かります。さらに人と婚姻したという書物があることから、奇妙な形ではないことが分かっています」というのはUFO研究家の天宮清さん(天理市・63歳)。国内海外問わず書物を読み、また研究者同士で情報を交換。今まで集めた資料は部屋の壁一面、本棚からあふれ出るくらいです。

天宮さんが研究し追究した結果、UFOの目的は存在が知られること、人間を守ること。三輪山、生駒山はUFOの飛行目印。UFOとの遭遇は、素直に見たいと思う気持ちが大切なのだそうです。

写真 ▲2005年に中国でUFO研究者が集まる世界大会が開催。天宮さんも出席した

天川の天河神社 天石に守られて

昔、4つの天石が降ってきて、その内の2つが天河神社の境内にあります。

「ここは4つの天石、3つの水、8つの森の守り神がある神聖な場所と伝えられています」というのは天河神社禰宜(ねぎ)の柿坂匡孝さん(42)。

石は隕石鑑定していませんが、天石と3つの湧き水、8つの森に囲まれた場所にある天河神社は、昔から神仏に近いものを求める人の修業の場となっていました。また吉野、熊野、高野山の中心の位置にあり、昔から霊的回復、潜在能力開発のパワースポットとなっています。

奈良に住んでいた古代人は、空を仰ぎ、生活と連動させてきました。そしてさまざまな形でメッセージを残してきたのです。それらを解明するためには時間がかかります。ひょっとすると近代文明のなかで、人が忘れてしまった大事な何かを見出せるかもしれません。


このページの内容は2008年2月29日現在のものです。





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