主婦川柳 - vol.89 | ならリビング.com

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特選

スイカ切る子どもが寄って来てた頃

柳本昭子

―井戸で大玉のスイカを冷やして切った頃があったなとなつかしがっている。
今は切り分けたスイカを買っている淋しさ。

こだわらぬ心で生きる最終章

上田福子

心音が聞こえたと娘の弾む声

平尾美紀子

寂しさは作り笑いの向こう側

池田絹代

窓あけて若草山と吸う空気

河島ケイ子

贅沢にお下がり食べる盆終わる

岩本和子

心の裏を読んでみましょう。それが時には悪かも知れませんが、ストレートに表現するのではなく、例えば「喉仏恐ろしいこと考える」これは私の句ですが、何かに言寄せて詠むのもいいでしょうね。
　秋茜小さな愛にけつまずき　　　　　前川　和朗
　俄雨女の低い傘に入り　　　　　　　増井不二也

杉野まつ子

※このページの内容は2018年2月2日現在のものです。