音羽山観音寺 後藤住職の花だより 秋の花たち編 2022年初秋

住職の庭も秋真っ盛り。シュウカイドウの花がたくさん咲いていました。一番最後に咲くギボウシも花をいっぱい付けていました。見上げないと分からないほど背の高いキクイモの花も満開です。通路をふさぐくらい秋の花たちに勢いがありました。


スズムシが鳴く 花盛りの庭
玄関にスズムシがいます。少し日が傾くと鳴き始めます。そんなバックミュージックの中、庭を散策しました。フジバカマ、ホトトギスやハギも咲いています。スズムシの和の風情ととても合う日本固有種の花たちです。

良い音色が庭にひびく


ススキの根元に寄生植物のナンバンギセルもありました。潤子さんが好きだというワレモコウも庭に咲いています。背が高くて倒れやすいため、ひもで支えていました。
「太陽が少ししか当たらないからかしら?ワレモコウの背が高くなっちゃって支えないとだめなの」
ワレモコウは1つではなくて庭のあちらこちらに生えていました。全部をひもで支えていたのです。

倒れないようにひもでくくっている
秋のシュウカイドウ カマキリもあちこちに
朝、来客があり、その間に記者1人で庭を先に散策。体長5cm未満のカマキリに出会いました。この時期ですから5cmでも脱皮の時期を過ぎた大人のカマキリ。その話を後で住職にしたら、とても嬉しそうでした。そして午後、庭の散策時に住職が目を輝かせました。
「ここに大きい子がいたわ」
イチジクの葉に隠れていたオオカマキリを指さします。住職にとってカマキリも家族と同じです。

オオカマキリが隠れているイチジクの木
春はムラサキハナナの花がいっぱい広がっていました。秋はシュウカイドウ同じ場所で広がっています。観音寺には花々の勢力があるようです。さて次はどんな花が広がるのでしょうか。
【音羽山観音寺】
山の中にある尼寺。桜井市南音羽
JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。
火曜日閉門。17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門。
※このページの内容は2022年9月30日現在のものです。