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音羽山観音寺 後藤住職の花だより 真夏の庭編 2022年真夏

 昨年も同じような時期に音羽山観音寺を訪れているのに、昨年と違う発見があります。ハスの花も白があるとは知らなかったし、テマリクサギ(ボタンクサギの別名)にチョウチョが飛んでくるとは知りませんでした。真夏の庭は暑いけれど、花も虫もにぎやかです。

 

ミツバチだけいない夏 他の虫に占領されて

 境内のあちらこちらにニホンミツバチ用の巣箱があります。残念ながら今年は帰ってきませんでした。ニホンミツバチのために夏の花をたくさん植えていますが、ハチが蜜を吸いやすい小花のセイヨウニンジンボクは、ハバチ、マルハナバチなどのハチでいっぱいでした。

 

セイヨウニンジンボク。生薬のニンジンの葉に似てるらしい

 

 宿根フロツクス、サワギキョウ、ヒオウギ、ルドベキア・タカオが色鮮やかに咲いています。チョウチョが集まるというピンク色のテマリクサギを見ていると、どこからともなく黒い影が飛んできました。モンキアゲハです。クロアゲハはひらひらと飛ぶ優雅さがありますが、モンキアゲハはアゲハの中で最大級の大きさ。滑空して飛んできました。そのスピードは鳥のごとし、とても早かったです。

 

宿根フロックス。ピンクもある

 

7枚の花びらのキキョウ

 

モンキアゲハとテマリクサギ

 

オニユリも見ごろ めずらしいキキョウも

 

 オニユリもちょうど盛りでした。クキにアズキのような物が付いています。

 「それはオニユリのムカゴよ。オニユリは種でも増えるし、ムカゴでも増えるの。株が増えるとユリネが食べられてうれしいわ」

 

オニユリ

 

オニユリのムカゴ

 

 せっせとムカゴを採る住職。石段のところにばらまきました。来年、オニユリが増えていること確認しようと思いました。

 

「このあたりにムカゴをばらまきました」と住職

 

 「あら、この子変わっているわね。花びらが7つに分かれているわ」

 住職が指さす方に、キキョウがありました。住職はいろいろなキキョウを植えているので、そのうちの1つにそんな種類があるのかと思っていました。7枚の花びらのキキョウはこれ1つだけ。突然変異なのでしょう。とても良いタイミングで見ることができました。

 

 


【音羽山観音寺】

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。

火曜日閉門。

17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門。

※このページの内容は2022年8月26日現在のものです。

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