南陽院の滝(生駒市) 街と自然が隣り合わせ 水行できる滝を探して
生駒駅から徒歩の範囲で滝がいくつかあることに興味を持った。その中でも滝と呼ぶにふさわしい落差がある南陽院の滝が距離1km以内にあるという。簡単に歩けると考えて目指してみることにした。宝山寺まで続く車が通る道は歩道が狭く、車が多いので、住宅街を抜けることにした。階段ばかりだが、車道よりも近道で安全だ。
南陽院の駐車場が見えたのでさらに住宅地の奥へと進んでいった。滝寺市民プールが目印。プール沿いの歩道を降りていくと、やがて水を含んだ冷たい空気が流れてくる。滝の音も聞こえてきた。
高野山真言宗清瀧南陽院は、左手に滝を見る形で境内があった。大きな岩の間から流れ落ちる滝は、先ほどまでの雑踏を忘れさせてくれるくらいさわやかなものであった。滝行を行えるよう脱衣小屋らしいものも見える。滝の上には不動三尊の磨崖仏もあるそうだ。
時間に余裕があるので上流を目指してみた。道の脇、土の部分はイノシシが掘り起こした跡でボコボコ。そこでイノシシ注意の看板を見つけてしまった。ハイキングコースの分岐も分かったが、ここにもイノシシ注意看板。この先は薄暗い谷あいを進むことになり、記者1人で進むには危険を感じて断念した。
もう一カ所、行きたかった滝は般若の滝不動院の滝。宝山寺門からの方が近いところ。おそらくケーブルで上まで登り、降りながら2 カ所の滝を訪れた方が早そうだ。ハイキングコースは複数の人数がおすすめ。1人の時は車が通れる道、または住宅街の階段を。
帰りの道は坂を転がるように降りる。あっという間に生駒駅に到着。人や車を行き交う日常にたどり着いた。別世界から戻ったように感じた。(え)
アクセスマップ
南陽院の滝
※このページの内容は2021年7月2日現在のものです。