身近で味わう万博気分！奈良で出会える世界のグルメ

日本人にも親しみのある味　レモンの香りで爽やかに

セビーチェ　1500円

　生魚やエビなどの魚介類をペルーのスパイスとレモンでマリネ。玉ねぎや海藻、茹でたジャイアントコーン、サツマイモなどが添えられたボリュームある一品。レモンのさっぱりとした風味は海鮮との相性が良い。ロコト（唐辛子）を添えているので、自由に辛さの調節ができる。

文化の融合から生まれたペルー料理　本場の味を天理で

　日系ペルー人の店主ミリアムさんが用意する料理は、ペルーの首都リマで人気の店を切り盛りしていたお祖母さん直伝。その味を、日本人の口にも合うように、アレンジをしています。
　特に、ペルーで親しまれている料理のポジョ・ア・ラ・ブラサは、スパイスで味付けした鶏肉をじっくり焼き上げた人気メニュー。日本在住のペルー人や観光で訪れた外国人観光客も、ミリアムさんの料理を求めてわざわざ足を運ぶそうです。1400年代、リマには世界中の文化が集まっていた歴史があることから、ペルー料理は日本人にも親しみやすいそうです。

素材にこだわった人気のメニュー

ガパオライス　1100円

　沖縄県宮古島直送の青パパイヤやホーリーバジルなど、使う素材にこだわる。調味料もタイから輸入し、料理に合わせて作った自家製ソースが料理の決め手となる。スパイスに漬け込んだ鶏肉を揚げる特製からあげ4個500円も人気。

JR奈良駅近くにリニューアルオープン　広い店でゆったりと

　昨年9月、古民家を改装した現在の店に移転オープン。タイで飲食店を経営していた店主のお母さんの影響もあり、自分で店をスタートしたそうです。
　看板メニューは、ガパオライス、からあげ、タイ風焼きそばのパッタイ1100円。ナンプラーを使わずに仕上げるパッタイは、ベジタリアンも食べられると外国人観光客からも人気だそうです。　
　週1回程度、ブッフェランチも実施。店内では、タイの調味料や食材も販売しています。週末はイベント出店することが多いので、必ずSNSで営業日を確認してから来店してほしいとのこと。

野菜たっぷりすっきりした味わい

ゲーン・パー　1100円

　タイ語で森のカレーの意味。ココナッツミルクを使わず、すっきりとしたスープカレーは野菜たっぷりでスパイシー。唐辛子のすっきりとした辛味は、ジャスミンライスにもよく合う。

宝山寺観光とともにタイの雰囲気を味わう

　生駒ケーブル宝山寺駅すぐにある、タイ料理店。タイ料理店で働いていた経験を生かして、2023年にオープンしました。店主は特にタイの東北部に位置するイサーン地方の料理が大好きで、メニューにも取り入れています。
　タイでよく使われる平打ちの米粉麺の代わりに日本のきしめんを使ったタイ風焼きそばのきしめん炒め900円は、濃甘口しょう油味で食べやすいと評判です。豚のラープ850円は、豚肉と野菜をハーブなどで和えた料理で、酸味と辛味のバランスがよく、おつまみとして食べられるそうです。

タイ政府認定のタイ料理店

カオカームー　900円

　タイの屋台では身近なメニュー。豚足とすね肉を甘辛いしょう油ベースのたれで煮込み、ジャスミンライスに合わせて食べる。煮卵や青菜が添えられ、コク深い味わいが特徴。

タイでは定番の屋台料理を味わう

　タイの屋台文化で定番のパッタイ、カオマンガイ、ガパオライス（各900円）などが気軽に楽しめる店です。同店は、タイ国商務省の審査に合格したタイ国政府認定店で、留学生や外国人観光客なども数多く訪れています。
　タイの鍋料理で、タイに行って味わったことのある人がよく注文するという、スキヘーンやスキナーム（900円）も人気メニューの一つとのこと。日本人とタイ人の夫婦で営業していますが調理担当は1人なので「ピークタイムは非常に混むとことが多いので時間に余裕をもって来店してください」とのこと。

トルコの家庭料理から宮廷料理まで幅広く

クズ ムタンヂャナ（手前）・ノゥフット イェメーイプレート1980円・コース4400円の選べるメイン料理で提供　※6月中は別メニューに

　クズ ムタンヂャナはオスマン帝国時代の宮廷料理で、はちみつとドライフルーツを使い、オーブンで焼き上げたラム肉や野菜と絡めて作る。一方でノゥフット イェメーイはひよこ豆で作るトルコの家庭料理。プレートやコース中で提供。

日本の食材も使いながら本格トルコ料理を

　矢田寺門前の茶屋に2年前オープン。トルコ人のシェフが作るトルコの宮廷料理から家庭料理まで幅広く提供しています。トルコは西洋と東洋の間にあり、時代に応じていろいろな地域のものを吸収し、変化してきた国とのこと。トルコ料理も「こうあらねば」と言うものではなく、同店でも自家製の野菜や日本の食材も使いながら、トルコと日本を融合させるような料理を作っています。シェフのカヤさんは、トルコのことを尋ねられると気軽に答えたり、旅行の相談を受けるなど、トルコと日本の架け橋になっているとのことです。
　6月中は通常とは別メニューや営業時間となっています。

地元野菜を使って地産地消　体にやさしいインド料理

フルセット　1800円

　地元の旬野菜をふんだんに使ったインド料理の店。ターリースタイルでカレーや惣菜が味わえる。写真はベジとチキンセットのカレーが両方ついたフルセット1800円。ボリュームがあるので量が気になる人はミニセットで。

保存料やうま味調味料不使用　一から手作り

　地元・中南和の野菜をふんだんに使ったインド料理の店。「野菜の魅力を最大限に引き出し、地産地消にもつなげたい」と話す店主の岡弘明さん(40)は、下北山村で地域おこし協力隊として活動してきました。料理は保存料やうま味調味料は使わず一から手作りしています。メニューは旬の野菜をたっぷり味わえるベジセット1400円や本日のカレーが全てセットになったフルセット1800円ほか。ターリーの形でカレーの他、惣菜もセットで付きます。辛さレベルは5段階の3.5ぐらい。女性客も多く、県内外から評判を聞きつけた人々が来店しています。

バルト3国に魅せられて古民家空間でストウブ料理

ラトビアセット　1300円

　古材を生かした温もりある空間。バルト3国に魅せられたというオーナーが買い付けたリネンが棚に並ぶ。ミシンルームもありワークショップも開催。カフェではストウブで炊いたボルシチなどの料理が味わえる。

ミシンのあるソーイングルーム　着心地のいいリネンの服作り

　今年9年目を迎える同店。「着心地がいい」とオーナー自らが買い付けたリトアニアリネンの種類もより豊富になり70種ほどに。ソーイングルームでは服作りのワークショップも開催しています。
　カフェではバルト3国の料理を提供。人気のラトビアセットは、ミニスープにポテトパンケーキや小皿(ズルニという赤エンドウの煮もの)が付き1300円。ソウルフードのパンケーキは、外はカリ、中はもっちりとした食感。他にストウブで煮込んだスープのセット1200円もありストウブで焼く国産小麦の長時間熟成パンやビーツを使った具だくさんスープが楽しめます。

一番人気のメニュー ベトナムの味そのままに

フォーハノイ　980円（並）

　同店で一番人気はフォー。米粉で作った平らな麺に、牛骨や鶏ガラで作る香り豊かなスープ。元々の味はそんなに辛くないため、好みで香辛料やパクチーを加えることも。ベトナム人シェフが作る本場の味を楽しめる。

店内もベトナムの雰囲気に　現地から取り寄せた灯籠も

　「559」とはベトナムの有名店の名前とのこと。店内にはベトナムから取り寄せた色とりどりの灯籠（とうろう）や傘が飾られ、ベトナムの音楽や風景が映像で流れるなど、現地にいるような雰囲気に。
　料理も、ベトナム人のシェフが本場そのままの味を作って提供しています。フォーに加え、ベトナムのパテや豚肉、漬物やパクチーをパンに挟んだバインミーや生春巻きも人気。バインミーのパンは手作り、生春巻きのライスペーパーはベトナムから取り寄せています。メニューにはカエルやウナギ、ヤギを使ったベトナムならではの料理も。ベトナムのお酒も多種類そろえています。

トルコのファストフード4種類の形で提供

ケバブラップ　800円（Mサイズ）

　下味を付けた鶏モモ肉を焼いて表面をそぎ落とし、キャベツ、トマトにソースを加えたドネルケバブを提供。ピタパンに挟んだサンド、トルティーヤで巻いたラップ、ごはんと一緒に食べるライス、ケバブのみのサラダと4つの種類の形で販売。

ソースは日本人に合わせ　県外から求めて来る人も

　ケバブはトルコのファストフードで、気軽に食べられている料理。鶏モモ肉にスパイスやヨーグルトで味付けをして一晩置き、串に刺していったん凍らせます。その肉を焼いて、焼けた表面をそぎ落した肉とキャベツやトマトを混ぜます。トルコでは塩やスパイスで食べますが、同店では日本人にも合わせて甘口、中辛、辛口、ガーリック味を用意。混ぜることもできます。
　「日本で一番おいしいケバブを奈良で作ります」と店長のジンギスさん（44）。ジンギスさんは東京の人気ケバブ店で技術を学び独立。県外からも、この店の味を求めて訪れる人が多くいます。イートインもできますが、テイクアウトの方が多いそうです。

分厚い豚バラでを3種類のタレを好みで

サムギョプサルランチ　5000円（2人前相当）

　人気のサムギョプサルは豚バラ肉の厚さが特徴。タレはしょうゆベース、サムジャンという韓国の味噌、塩コショウの3種類を好みで。ランチではトッポギやチゲ、ごはんが付くAセット。トッポギと石焼ビビンバなどがつくBセットで提供。

韓国の雰囲気感じながら　本場韓国の料理味わって

　大阪の鶴橋で生まれ、ずっと韓国料理に親しんできたオーナーの金宏一さん（49）。飲食関係の仕事も経て、14年ほど前に店を開きました。提供しているのは本場韓国で食べられているメニューばかり。金さんのお母さんが作る、ナムルやキムチなど韓国の家庭料理や、サムギョプサル、石焼ビビンバ、トッポギなども人気です。
　ランチはスンドゥブ定食900円などもあり、主婦や仕事途中の会社員も多いとのこと。夜はマッコリなど韓国のお酒もそろい、家族や女子会などにも利用されています「。韓国の音楽を聞きながら、ゆっくり料理を食べて韓国気分にひたってもらえたら」と金さん。