/ 主婦川柳
主婦川柳 - vol.82
特選
我が夫はため息1つ古希の朝
谷口 委佐子
本当は「長生きおめでとう」なのですが、本人にしてみれば「老い」を感じて思わずため息が漏れたのでしょう。
入選
素直さを忘れて過去を振り返る
原 ゆう子
娘嫁ぎ静かな午後に冬陽さす
川北 幸子
散りぎわに一層映えて身にせまる
宮崎 栄子
目は口を涙を見せて子を叱る
高橋 勝利
朝ぼらけ犬の尾追って年重ね
上野 浩子
※このページの内容は2015年12月4日現在のものです。
ひとこと
心の中を素直に詠んでみる。できた句は二度も三度も声に出して転がしてみると、直したいところが出てきます。推敲(すいこう)することは大切なことです。
手をにぎる温い別れであるように 赤松隆男
流れ雲急ぐな話したいことが 加藤清魚
杉野 まつ子