/ 主婦川柳
主婦川柳 - vol.74
特選
これでいいこれでいいんだ米を研ぐ
竹原 春江
―何かを始めようにも事情がそれを許さない。今の暮らしを無理に納得させているが、その後に希望を持って立っている。
入選
冬の空雲のドラマを追いかけ
古賀 由美子
最新のしゃべる家電につい返事
PP
新しき年に負けじと冬薔薇
今中 絹子
子や孫と数える豆に亡母思う
田中 カズ子
目は口と涙を見せて子を叱る
高橋 勝利
※このページの内容は2015年5月8日現在のものです。
ひとこと
「川柳は人間である。つまり作者その人である。一人の人間には、善悪明暗天国地獄と言った工合に、色々の面が備わっているが、その一切をあるがままに投げ出して、そのまま十七文字に盛ることが川柳であると私は
思うのです。」(椙元紋太語録より)
人生に父母が死ぬとは気がつかず 椙元紋太
雲ばかり迎え見送る野の仏 葵徳三
杉野 まつ子