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老舗からニューオープンまで 焼きたての香り広がるベーカリー
奈良県は、全国でも10位以内に入るほどパンの消費量が多い都道府県だと知っていますか。焼きたての香りに誘われて、ついつい手を伸ばしてしまいます。毎日通いたくなるような、魅力あふれるベーカリーを紹介します。
◎3月12日・13日に奈良ロイヤルホテルで開催する『ならリビングフェスタ2025』に出店するお店も紹介しています。
目次
pain de cuisson(パン・ド・キュイソン)【大和郡山市】
ならリビングフェスタ3月12日・13日出店
食卓に欠かせない 小麦の香り高いバゲット

地域に愛され、今年で創業20年を迎えるパン店。オープン当初から人気のバゲット280円は、小麦の風味と香りが良く食事との相性も良いと評判で、レストランの食事パンにも利用されている。
地域の人に愛されて20年 変わらぬ味を届ける
JR郡山駅西口に店を構えて20年。「地元のみなさんに支えていただきここまで続けることができました。この恩をお返しできるよう地域貢献を果たしていきたいです」とオーナーの高原勇毅さん。イベント販売にも積極的で、各地のイベントに出向いてたくさんのパンを届けています。
総菜パンやバゲット使ったサンドイッチのほか、3月にはイチゴのデニッシュ378円やチョコレートの商品も多数並びます。フレンチシェフから教わったレシピを改良して作り上げたクイニーアマン324円は、サクッと軽い仕上がりでおやつタイムにおすすめです。

pain de cuisson(パン・ド・キュイソン)
住所
大和郡山市高田町1-1
TEL
SNS
営業時間
平日:10時~19時、土日:8時~18時
(いずれも売り切れ次第終了)
定休日
月・火曜日
駐車場
店舗横に4台
地図
あのパン屋【大和郡山市】
国産小麦にこだわりリクエストに応えた商品開発

天使のほほえみクリームパン230円は一番の売れ筋商品。クリームは、こだわりの卵にバター2種類を使用し、通常の1.5倍入っていて濃厚クリームを存分に味わえる。ベルギー産チョコを混ぜたショコラクリームパン230円も人気。
もちっと食感の生地で豊富なメニュー
小学生の頃からの夢を叶えて、2022年にオープンしました。パン生地に使う小麦は、国産小麦のみ。1種類ではなく、生地の種類によって、数種類を配合して使い分けています。
クリームパンは、改良を重ねて仕上げた自慢の商品で、貝の形をした表面が「見た目もかわいい」と、1日50個以上売れる時もある人気商品となりました。店主が得意なフランスパンに高級明太子をはさんだ明太フランス280円や圧力鍋を使って仕込んだ自家製牛すじカレーを閉じ込めた牛すじカレーパン250円など、総菜パンも豊富です。

あのパン屋
住所
大和郡山市南郡山町330
問い合わせ
InstagramのDMまたは公式LINE
SNS
営業時間
8時30分~16時30分
定休日
毎週水曜日、第1・3火曜日
駐車場
店舗前にあり
地図
BULEK’AM Honest BakeryCafe(ブレカ・オネスト・ベーカリーカフェ)【生駒市】
焼きたてパンを財布にうれしい価格設定で

どの時間に訪れても必ず焼きたて商品が購入できるようにと、1日80種類を焼き上げる。新作のタピオカもちもちパン(チーズ)1個118円は、タピオカ粉とチーズをブレンドして香ばしくモチモチ食感に仕上げた人気の商品。
地域と支え合い食卓においしいを届ける
地域の人に、親しみを持って立ち寄ってもらえるよう、手ごろな価格設定を目指しています。また、小さい子どもから年配者まで、どの年齢層にも食べやすいようにと柔らかくふんわりとしたパン生地に仕上げます。
「焼きたてのパンを食卓に届けたい」というオーナーの強い願いから「晩ご飯の時間に一番良い状態で食べられるように」とフランスパンの焼き上げ時間を15時30分に設定するこだわりよう。人気のタピオカもちもちパンは黒ゴマのほか、エビ入り、チーズ入りの3種類。4個入りは手土産として利用する人も多いそうです。

BULEK’AM Honest BakeryCafe(ブレカ・オネスト・ベーカリーカフェ)
住所
生駒市あすか野北2丁目1-1
TEL
SNS
営業時間
7時~19時
定休日
毎週月曜日・月2回木曜日
駐車場
あり
地図
手作りパン 暖家(Danke)【奈良市】
ならリビングフェスタ3月13日出店
知る人ぞ知る隠れ家パン屋さん

自宅を改装したパン工房で販売。食事パンから菓子パン、総菜パンなど、そのままでも食べやすいパンも取りそろえる。国産小麦を使ったモチモチ食感のパンは、小麦の香りを楽しめ、できるだけ添加物を使わない安心安全のパンを目指す。
こだわりのモチモチ食感安心安全のパンを届ける
店主自身が大好きなドイツパンやバゲットなど、ハードタイプのパンは自慢の商品。中はモチモチ、外はカリッと仕上げています。
公式LINEで、焼き上がった商品やその日のラインナップをお知らせ。LINEからの直接予約や取り置きの希望も受け付けています。また「パンは好きだけど買いに行けない」という近隣住民の声に応えて、店舗から半径2㎞以内であれば、配達にも対応しています「。地域に親しんでもらえる商品を作り続けたいです」とのこと。山の辺の道も近いので、散策途中のハイカーもよく立ち寄るそうです。

手作りパン 暖家(Danke)
住所
奈良市窪之庄町685-2
TEL
SNS
営業時間
10時~17時(売り切れ次第終了)
定休日
火・木・金・日曜日
駐車場
店舗前にあり
地図
くまのパン屋ウーフ【生駒市】
ならリビングフェスタ3月12日出店
季節替わりのデニッシュ農家から仕入れるイチゴも使って

同店のいち推しはクロワッサン。北海道産のよつ葉バターを使い、サクッという食感に仕上げている。同じ生地で作るデニッシュは季節替わりで、この時期は大和郡山市の中西さんから仕入れたあすかルビー550円が登場。マリトッツォ550円も人気。
街のパン屋さん目指し日々来てもらえるように
「ぜいたく品ではなく、近所の人が日々買いに来てくれるのがうれしい」と、高級な素材というより普通にある素材でシンプルにパン作りを行う同店。そんな中でも味がそのまま伝わるバターやチョコは、北海道産のよつ葉バターやベルギー産のチョコなどこだわって使っています。
また大和郡山市の中西さんからイチゴやイチジク、丸茄子を季節ごとに仕入れ、商品に。自家製の果物を使うこともあります。
「お客さんが食べたいものと、自分たちが作りたいもののバランスを考えて作っています。どっちも気に入ってもらえたら」と店主の熊村哲規さん。街のパン屋さんになりたいと話します。

くまのパン屋ウーフ
住所
生駒市西松ヶ丘10-31 松ヶ丘コーポ105
TEL
WEBサイト
SNS
営業時間
7時~18時
定休日
水・木曜日
駐車場
2台(斜め向かい一建設内6・7番)
地図
ほのぼのベーカリー【橿原市】
価格はリーズナブル 地域に根付いた店に

和風だしを練り込んだ、だしバケット190円はオリジナルの商品で、洋風のサンドイッチにもおすすめ。食パン280円は乳や卵、ハチミツは使用せずアレルギーの人でも食べられる。クロワッサン190円も人気。
パン職人夫妻が昨年オープン 2人でアイデアも2倍に
それぞれ製パンや製菓の専門学校を卒業した下田幸宏さん(28)とひなたさん(24)夫妻が、ちょうど1年前の3月にオープン。豆乳バターを使うなど材料にはこだわりを持ち、品質は保ちながらも、価格はリーズナブルなパンを販売しています。特に和風だしが入り、独自のアレンジを加えた、だしバケットは人気の自信作。低温長時間熟成で風味を豊かに作り、洋風のサンドイッチなどにも合うそうです。
2人とも職人のため、意見がぶつかることもあるそう。「その分アイデアは2倍になります」と、地域に根付いたパン店を目指しています。
3月10日には1周年記念イベントも開催。

ほのぼのベーカリー
住所
橿原市土橋町163-18
TEL
SNS
営業時間
9時~17時
※売り切れ次第閉店
定休日
水・木曜日
駐車場
5台
地図
ウエダベーカリー本店【大和高田市】
ならリビングフェスタ出店
今年で100周年を迎える老舗記念の食パンも販売

今年に入り、同店の100周年を記念して作られたのが古都(みやこ)食パン1斤250円・1本750円。奈良県産の小麦を使ったシンプルなパンで、フレッシュバターを使い軽めの食感に仕上げている。ほかにも100周年記念パンを販売予定。
歴史は信用の積み重ね 要望に応えられる店に
創業1925年。今年でちょうど100周年を迎える同店は、添加物をできるだけ使用せず、安心・安全と地産地消にこだわった商品を提供し続けています。
50年以上販売を続けるチョコレアをはじめ、大和高田市制50周年を記念して作られた桜餅入りのたかだあんぱんなど、長年愛されている商品も。また100周年を記念した新商品、奈良県産の小麦を使った食パンも販売を始めています。 「歴史は日々の信用の積み重ね」と話すのは社長の猶原秀和さん(62)。「さらに美味(おい)しく、もっとステキに…を目指して」をテーマに101年目に向かっています。

歴史はHPでも紹介している。
ウエダベーカリー本店
住所
大和高田市内本町8-31
TEL
WEBサイト
営業時間
7時~19時
定休日
1月1日・2日のみ
駐車場
2台
地図
Classico Bakery クラシコベーカリー【斑鳩町】
高い技術力と経験を生かし 伝統的製法による食事系パン

伝統的製法で作るハード系食事パンがメイン。国際大会の国内予選決勝に残ったほどの技術をもつオーナーはパン職人歴30年以上という実力者。インスタを活用し、着実にファンを増やしている。
外はパリッと中はしっとり インスタで毎日情報発信
昨秋オープン。ハード系をメインに、毎日、23~27種のパンが並びます。オーナー兼パン職人の清水肇さん(52)は大手老舗ベーカリーに28年勤務、ベーカリーワールドカップ国内予選決勝に進出したこともある実力派です。特に、技術が味を左右するフランスパンは絶品。
伝統的な製法である長時間発酵により、パンの風味と香りが高まり、外はパリッと、中はふんわりとした食感に。インスタでその日に焼けたパンを積極的に発信しています。
「土日は昼ごろに焼き上がるパンもあるのでチェックを」という清水さん。毎週日曜日には宅配便利用のお任せ便もあります。

ロイカビル店(龍田西8-3-22)もあり。
Classico Bakery クラシコベーカリー
住所
斑鳩町龍田南5-9-9(本店工房)
TEL
SNS
営業時間
8時~18時(土・日曜日)、8時~10時、16時30分~18時30分
(月・木・金曜日)
定休日
火・水曜日
駐車場
あり
地図
道の駅 レスティ唐古・鍵 Kagi Bakery【田原本町】
ならリビングフェスタ出店
毎日約40種類のパンが並ぶ田原本産のイチゴや古都華で

店内施設で焼くパンは菓子パンから総菜パンまで多種。古都華を使ったイチゴサンドはクリームとの相性も抜群で人気の一品。また粗びきソーセージとカレーキャベツを挟んだジャンボホットドッグはボリュームたっぷり。
地域に愛される店として 老若男女が楽しめる
バター、生クリーム、はちみつを加え、独自の製法で焼き上げた高級食パン「極」をはじめ、菓子パンから総菜パンまで毎日40種ほどのパンが並ぶ同店。極食パンの間に、古都華とホイップクリームを挟んだイチゴサンドは、口当たりも軽く、スイートな味わい。田原本産のイチゴと自家製シフォンを使ったイチゴケーキ280円と共に人気です。またドッグ系の総菜パンも好評で、かつおだしをベースに手焼きしただし巻きドッグは、和風の味付けで大葉がアクセントに。ソーセージを挟んだジャンボホットドッグ360円と人気を二分しています。

地域の人々や観光客にも人気。
道の駅 レスティ唐古・鍵 Kagi Bakery
住所
田原本町唐古70-1
TEL
WEBサイト
SNS
営業時間
9時~18時
定休日
なし
駐車場
あり
地図
くぼろんベーカリー【河合町】
幅広い年代層に合わせお客さんに近い店に

デニッシュ系から総菜パン、ハード系のパンまで、幅広い年代層に合わせたパンをそろえている。デニッシュはザクザク、バリバリという食感が楽しめる。バケットと同じ生地で作るキノコ型のシャンピニオン130円も人気。
オーソドックスなパンが毎日40~50種類並ぶ
「オーソドックスなパンをオーソドックスに焼く」と話すのはオーナーの久保幸作さん(54)。大手のパン店で30年間勤め、一昨年の秋に近鉄大輪田駅前にオープンしました。住宅街の中にあるため、小さい子どもから年配の人まで幅広い年代層に合わせたパンを販売。前の店の味を引き継いだイギリスパンやクルミパンのほか、デニッシュなどは季節限定商品などもあり、毎日40~50種類のパンが並びます。
長年の経験から丁寧にパン作りを行っており、常連客からは「小麦がおいしい」という声も。「お客さんに近い店にしたい」と久保さんは話します。

くぼろんベーカリー
住所
河合町広瀬台3-8-14 第一岡田マンション1階
TEL
SNS
営業時間
9時~19時
定休日
日・水曜日
駐車場
1台
地図
※このページの内容は2025年3月7日現在のものです。