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輝く女性の私ism 中村豊子さん

   自宅の庭でバラを中心に四季折々の花を育て続けている中村豊子さん(81)。丹精込めて手入れされた庭はまさに物語にある「秘密の花園」。毎年色とりどりのバラが咲き誇り、心癒やされる時を紡いでいます。

 

 

バラに囲まれるようなしつらい
初めは1鉢の苗から

 

自宅は中村さん自身が土地選びから内外装のデザインまでこだわったというヨーロピアンスタイルの輸入住宅。この春もさまざまな品種のバラが咲きましたが、自宅の外装とバラがマッチし、一幅の絵のような美しい景色を描き出しました。
 「家の周囲をぐるりと回る回遊式の庭にしたいなあと…。バラだけでは感動がないので、バラをメインにした植物たちに囲まれるようなしつらいにしたかったんです」と優しく話し出す中村さん。
 引っ越してきた50代前半のころから、仕事をしながら、ガーデニングに精を出してきました。
 「最初は1、2本のバラの苗を店で見つけ、『この子かわいい』と連れて帰ったことから始まったのよ」
 それから少しずつバラの種類を増やし、10年ほどで今のような庭が完成したそうです。「一時は90種ほどあったかしら…。今は60~70種ほどだけど」。
 庭づくりを始めてしばらくは自分で塀を造り、フェンスもやり替えました。レンガを割っては積み、割っては積みを繰り返し、土を運ぶなど力仕事の日々だったといいます。「秘密の花園にしたい」という熱い思いから、早朝から夜まで庭に出て「バラ、ばら、薔薇の毎日」ということも。暑いときは、夜に仕事を集中させ、キャンプ用のランタンを点けて作業したそうです。「ほんと、よう働いたわ」。

 

 

大切なのは慈しむ愛情
人を感動させ繋げる力

 

  「バラは何よりも華やかですよね。1年草と違って、一回植えれば何年も咲いてくれる。手間ひまはかかるけど、その労力に十分応え、楽しませてくれます」。育て方については、本を何冊も買ってほとんど独学で学んできました。もちろんそれだけではなく、初めのころは人気のオープンガーデンにも出かけたそうです。著名なローズソムリエに剪定と誘引に来てもらったことも。70代になってからは園芸家のYouTubeを見て学びなおしたりもしました。「ずっとそうですが、大切なのは、体力とわが子を慈しむような愛情です」。
 最近は「トヨコハウスのバラが素敵」と、いつの間にか口コミで広がり、名古屋など遠方から見に来る人も。老人ホームのマイクロバスが来たこともあるそうです。絵を描いて送ってくれたり、撮影した写真をカレンダーにしてプレゼントしてくれた人もいるとか。
 「バラが取り持つ縁というか、バラって人の心を和ませ、ひきつける魅力がありますね」。80代になって、無理をせず植物と向き合う日々。「これまでも、これからもバラとともに生きていこうと思っています」と話す中村さん。春に美しい花を咲かせるためには、四季折々の仕事がちゃんと待っています。手を掛けたバラたちが来年、どんな姿を見せてくれるのか。中村さんの笑顔が深緑の庭を背景に輝きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

※このページの内容は2026年7月27日現在のものです。

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