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輝く女性私ism~ Turtle Feet Farm(タートルフィートファーム) 亀谷ウダーラさん(41)

農業とハンドメイドの両輪で事業展開

 

 農家には、育てる作物によって、必ず繁忙期と閑散期があります。人によっては、その閑散期に自分の特技を生かして、新しい取り組みに挑戦する人がいます。亀谷さんもその一人です。 

 

アスパラガスの姿に魅了されて

 亀谷さんの本業は農業です。明日香村でアスパラガスやツルムラサキなど多品目を栽培しています。農業研修などを受けた後、奈良県農業新規参入者支援事業などの支援を受け、2017年から農業をスタートしました。
 研修中に訪れたアスパラガス農家のハウスで、小さな森のように成長したふさふさの葉を見て、とても感動し、アスパラガスを育てようと決意したそうです。 「小さな芽が出て、成長していく姿を見るのがとてもわくわくします」と亀谷さん。作ることが好きで、農作業にも熱心に取り組みます。

 現在は、明日香村内の直売所などを中心に出荷しているそうです。

 

ハンドメイド大好きから作家の道へ

 小さいころからハンドメイドが好きだった亀谷さん。自分の洋服を作るほか、羊毛フェルトやパッチワークにも興味を持ち、農業の仕事の合間に、いろいろな作品を作ってきました。
 転機はクラフトバンドとの出会いです。たまたま知人に誘われて、参加したクラフトバンド教室に通い始め、先生にも驚かれるほど上達していきました。
 それもそのはず。子どものころ、祖母が植物のツルなどを使ってかごを編む様子を見て育った亀谷さん。時には編み方を教わったこともあるそうで、その経験がクラフトバンドに生かされています。
 「色の合わせ方やどの色を使うのか考えるのが一番楽しいです」という亀谷さんの作品の特徴は、鮮やかな配色。母国・スリランカの色鮮やかな色彩文化の中で育ったからこその配色が、人々の心をつかみます。
 InstagramやFacebookなどSNSを通じて、作品を知った人から少しずつ注文が入っているそうです。

 

亀谷さんの作品

 

 

色を選ぶのが一番楽しい

 

将来はスリランカでの販売目指し

 

 注文が入っているとはいえ、ハンドメイド活動は始まったばかり。作品数も限られています。今後は、農作業の合間や、シーズンオフ期間をうまく活用して、作品を増やし、個展の開催を目指しているそうです。
 「編み込むのにとても力が必要なので、腱鞘炎との戦いです」と苦笑い。家族のサポートを受けながら、創作活動に取り組んでいます。

 

簡単に編んでいるように見えてかなり力が必要


 クラフトバンドに魅了された理由はもう一つ「環境にやさしい」という点。実はスリランカではまだクラフトバンドによる製品がないそうで、環境によいクラフトバンドで作った自分の作品を販売したいと考えています。
 「日本で生まれたクラフトバンドの文化を、ぜひスリランカに伝えたいです」と、夢は広がります。

 

【Turtle Feet Farm】

奈良県高市郡明日香村

https://www.facebook.com/yukkuriminnade/

※このページの内容は2024年8月16日現在のものです。

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