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輝く女性の私ism~大和藤花堂 代表 藤田まりさん(38)

神職の感性で描く和ネイルチップ

 

 大自然に囲まれた曽爾村。神仏をまつる堂のように清らかで美しい場所で出迎えようと、古民家を改装したサロンがあります。大和藤花堂代表の藤田まりさんは、2年間神職養成機関で学び、2023年春神職の資格を取得。さらにネイリストとして活躍しています。コロナ禍で、藤田さんが気づいたのは「清浄に保たれた爪の大切さ」でした。

 

 

 

奈良が大好き
伝統と文化を守りたい

 奈良市出身の藤田さん。歴史深い奈良が大好きで、学生時代には奈良2010年塾の文化ボランティアとして熱心に活動していたそうです。個人的にも寺社をよく訪れ、漠然とですが「奈良の寺社で働きたい」と思っていたとか。その思いが通じ、県内の寺の事務員として働いていました。その中である宮司の推薦を受け、藤田さんは神職資格を取得しました。

 

健康に清浄に保たれた爪
心の支えに

 もともとネイルにも興味があった藤田さん。コロナ禍で自分を見つめなおしている時、寺の仏像の美しく整えられた爪を見て「指先を華美に飾るだけでなく、清潔に健康に保つことの素晴らしさ」に気づいたそうです。

 神職という立場上、直接ネイルをすることができませんが、神道では手をはじめ、心身の清浄・清潔をとても大切にします。「爪にネイルを施せない職業は神職をはじめ、福祉や保育に携わる職業などたくさんあります。それでも指先が美しく健康であれば、心は癒やされるはずです」と藤田さん。
 さらに、常にネイルができなくても、休みの日など仕事から離れたときに、簡単に使えるネイルチップの制作も始めました。

 

 

神職の感性で描くチップ
日本の四季や意匠をモチーフに

 藤田さんのネイルデザインは、暦をイメージしたものや、社寺で用いられる「五色(ごしき)」、法要に用いられる「散華」など、日本の四季や神仏の意匠をモチーフに取り入れています。

 

奈良の伝統行事を色でイメージしたネイルチップもある


 また、特に大切な物を触るときに傷をつけてほしくないと、あえて短めのネイルチップにしています。「神職は、神様と人の仲を取り持つ役目を持っています。ネイルチップを通して、日本の神仏や伝統を、より身近に親しんでいただければ」と藤田さん。チップは完全オーダー制で、ネット販売サイト「BASE」にて受付けていて、既存デザインは5500円、そのほかオーダーは6600円~で販売しています。「日本の美しい色を使って表現していきたい」と話します。

 

地域振興もめざし
来村促す仕掛けづくりを

 今は、ネット販売をメインに活動する藤田さん。曽爾村の素晴らしさも知ってほしいと、今後は来村を促すしかけを考えていければと話します。「曽爾村と聞いて、遠いと感じるお客さんは多いとは思いますが、一度この村の素晴らしさを体感してもらえれば、リピートしてもらえる自信があります」と目標をかかげます。
 ネイルを通じて祈りの心を届ける藤田さんの取り組みは始まったばかりです。

 

サロンは藤田さんの祖父母が住んでいた民家を改装

 

大和藤花堂
曽爾村掛

https://lit.link/yamatotokado

※このページの内容は2024年2月23日現在のものです。

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