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姫石明神(宇陀郡御杖村) 伊勢街道の姫伝承 臀形の石に祈る

姫石明神ご神体

 御杖村の村名は、倭姫命( やまとひめのみこと)が天照大神の御霊を奉じる場所の候補地として杖を置いたという故事に由来しているように、姫石の湯・みつえ温泉近辺には倭姫命ゆかりの名所が多く存在する。姫石明神もその一つ、温泉前に案内看板がある。

 

 「姫石の湯にはマップ付スタンプの台紙があります。姫石明神を巡る散策コースは約4.5kmです。姫石明神のそばの丸山公園は樹齢100年の山桜があり4月中旬には桜まつりを開催しています」というのは御杖ふるさと交流公社、支配人の安田智子さん(51)。

 

 ほとんど平坦で右も左も田んぼばかりの道を進む。分岐には姫石明神または丸山公園の看板があるため、迷うことなく進むことができた。

 

丸山公園

 丸山公園は1つの小山となっていて整備が行き届き、東屋もトイレもある近代的な公園だ。公園の駐車場より下り階段があり、すぐに目的の姫石明神に到着した。近くの木には手製看板も設置されており、ここが伊勢街道の一部だと初めて知る。

 

伊勢街道

 木がうっそうと茂り、日中でも暗く、日陰に生える植物形態も様相が変わる。倭姫命が臀部に似た形の石に、婦人病の回復を祈りに来たという場所がここ だ。女性が訪れたとは思えないほど、さびしい場所である。ご神体の石も木々に囲まれた暗がりに鎮座する。今も倭姫命が祈ったことから婦人病や安産、さらに 縁結びの明神と祭られている。

 

 御杖村のすぐ隣りは三重県。倭姫命が天照大神を祭った伊勢神宮がある。古墳時代前の女性が御杖の山奥まで足を運んだという行動力は今の女性も見習うべきだろう。 (え)

アクセスマップ

地図

姫石明神

宇陀郡御杖村

※このページの内容は2010年8月27日現在のものです。

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