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コロナ禍の帰省事情ーならリビング読者アンケート調査結果

帰省する?しない?

 受け入れる?断る?

 

 2019年12月に中国で新たな感染症の流行が報道されて以降、日本国内でも新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、私たちの生活スタイルは大きく変化しました。マスクを常時着用し、人との距離に気を使い、大人数での会食を避け、混雑する場所への外出を控えるなどの感染症対策する必要が増え、休日などの過ごし方にも大きな変化があったと思います。

 

 今年1月発行のならリビングでは、「帰省」に関して、アンケート調査を実施しました。アンケートでは特に正月の帰省について、たくさんの回答をいただきました。また、たくさんの意見もありましたので、一部紹介します。

 

 

ーコロナ前でも正月の帰省は自宅派が半数以上

 

 コロナ前でもコロナ禍でも正月の帰省は「自宅派」が半数以上でした。ただし、ならリビング読者は、自宅といっても「親戚や家族を受け入れる立場」の人が多いと分かりました。

 

 

 コロナ前は「子どもや孫たちが集まり楽しく過ごしていた(木津川市、ワコチャンさん、70代)」のように、子どもや孫、親戚がたくさん集まってにぎやかな正月を過ごしていたという人が多数でした。

 

 大勢が集まる会場となる人の家では、その準備に負われるもので「15人が集まれば、食事の用意が大変でした(橿原市、ゲタゲタさん、60代)」のように、毎年のように食事や宿泊の準備に奔走していた人もありました。
 

 記者の実家も、子どものころは、親戚一同が集まる家でした。一番たくさんの人が集まったときには総勢約20人、大人と子どもで食事時間を分けて食べていました。全員の食事や宿泊準備を1人で切り盛りしていた母には頭が上がりません。

 

 過ごし方についても、初詣やショッピングモールや百貨店への買い物など、外出する人も多く、にぎやかに過ごしていたことが読み取れました。また、実家や義実家で過ごした人も同様の過ごし方が多いようですね。さらに、温泉旅行や海外旅行など正月シーズンに「旅行」していた人も。それはそれで、うらやましい限りです。
 正月とはいえ社会は動いていますので、楽しい正月の過ごし方の一方で「正月は仕事でした」という人もいらっしゃいました。お疲れ様でした。

 

 

ー実家・義実家派、旅行派はコロナ禍では半数以上が自宅派に


 しかし、コロナ禍においては、実家・義実家派だった人の半数以上が自宅派に。80%以上の人が自宅で過ごしたようで、「家でゴロゴロした」という人が圧倒的多数でしたが、「妻と二人で録りためたドラマや映画を観て過ごした。二人きりでゆっくり過ごすのも良かった(斑鳩町、パピさん、50代)」のように、夫婦水入らずでゆっくり過ごした人もありました。素敵ですね。

 


 旅行派だったみなさんも、さすがにコロナ禍では自宅で過ごしているようでした。そのほか、家の掃除や断捨離に時間を使った人、動画やゲームに没頭した人など、いろいろな過ごし方を紹介してくれました。

 

 

ーゆっくりと楽な半面寂しさ募る

 

 コロナ禍になり、家族だけ、夫婦だけで過ごすようになり、食事などの正月準備の負担が減って楽になった半面「コロナになり誰も来なくなり寂しい正月でした(香芝市、好芳さん、60代)」と寂しさを表す人も。

 一方、昨年10月ごろから今年の正月直前までは、コロナの感染状況が落ち着いていた時期。「コロナが少し収まっていたので久しぶりに皆にあえて良かった(あっちゃん、大淀町、70代)」のように、会えていなかった家族や友人と会った人も多かったようです。それでもみなさん短時間で、食事なし、換気など感染症対策にも気を付けていました。

 

 「短時間」というキーワードでは、「無駄なあいさつ事が省略できて気楽(木津川市、ばにさんさん、50代)」のように、あいさつを省略したほか、宿泊していた帰省を日帰りにしたり、玄関先でのあいさつに短縮したりと、極力会う時間を減らしていました。これまでは仕方なく続けていたことも「コロナだから」と思い切って見直せた部分も多かったようですね。

 

 

ーコロナ終息を願う声が多数

 

 「感染対策を万全にするため、手洗い、消毒、マスクの着用と、3密を避ける事に今まで以上に気を使いました(河合町、うめさん、50代)」のように、帰省した人、帰省を受け入れた人、いずれにも多かった意見は「感染症対策に気を使った」という声です。帰省した立場の人も、PCR検査を受けてから帰ったり、移動中はトイレ休憩以外はどこにも立ち寄らず、食事も車の中で取るなど、しっかりとした感染症対策を取りながらだったようです。

 

 「行きたいところ行け、皆で笑える日々がどんなに貴重で幸せなことかがよくわかった(あをによしさん、奈良市、70代、女性)」のように、振り返ってみると新型コロナ感染拡大する前の生活が、とても幸せな日々だったと感じた人も多く、コロナ終息を願う声がたくさん寄せられました。

 

 

ー規制のないGW、各地で人出増

 

 4月の奈良県内の感染者数は、おおむね300人~400人と第6波も落ち着きが見られました。今年は3年ぶりに、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置など、外出などに関する規制がないゴールデンウィーク(GW)となり、奈良県内でも各地でイベントが開催され、観光地の一つ奈良公園周辺も多くの人出となりました。

 

3年ぶりに新型コロナウイルスの緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出ていない大型連休となり、奈良公園かいわいにも多くの人が戻った=30日、奈良市雑司町の東大寺参道(奈良新聞2022年5月1日掲載)

 

 ニュースを見ていても、「外出を控えましょう」といった注意喚起はあまり見ることはなく、各地でたくさんの人出があった様子が映し出されていました。

 

 このGWに「帰省」予定を組み込んだ人も多かったのではないでしょうか。
 記者は悩みに悩んで、帰省はしませんでした。小中学生の子どもがいて、学校からの感染者のお知らせは、一時期よりは大幅に減りましたが、時折届いているのが理由です。ビデオ通話アプリを活用して、元気に過ごしていることを報告しました。ただ、どこにもでかけなかったわけではなく、家族で屋外イベントなどに出かけました。

 

 新型コロナをきっかけに、大きく変化した帰省のスタイル。これからも、固定概念にとらわれず、工夫してみんなが楽しい時間になればと思います。

 

 そして、早くマスクを外して、自由に外出できる生活が戻るといいですね。マスクを外した時に、しわだらけの顔で「誰か分からない」とならないよう、少しずつ努力しておこうと思います。

 

 ご紹介した以外にもたくさんの正月の帰省に関する本音をいただきました。

 アンケートにご協力いただき、誠にありがとうございました。

 

※2022年新春プレゼント特集応募総数 7182通

※このページの内容は2022年5月20日現在のものです。

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