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音羽山観音寺 後藤住職の花だより 初夏から夏編 2022年夏

 初夏に訪れてから約1カ月。遅めの夏を迎えた音羽山観音寺。初夏につぼみを持っていた花はどうなっているのでしょう。楽しみにしながら参道を登って行きました。

 

半夏生の葉が変化するこの時期だけの楽しみ

庭を見ながら話す住職

 

 お寺の駐車場に新しいお社がありました。これは何かしらと後で住職にたずねることにして、雨上がりの湿度が高い山道を、着替え持参で登っていきました。
 前回住職が案内してくれた場所を、門のフェンス越しに撮影してみました。半夏生の濡れた葉が光っていたため、白に変化しているかが分かりませんでした。
 「半夏生は庭にもあるのよ」と玄関に到着した汗だくの記者に話しかけます。
 半夏生の葉が、ちらほらと白くなっています。

 「なぜか葉が1枚しか白くならないのよ。潤子さんところにある半夏生は2枚ほど白くなるのにねー」
 確かに過去に御杖村で見た半夏生園と明らかに違うような気がしました。原因は分からないそうです。庭の半夏生が白いのは今だけ。時期が過ぎたら葉は緑色に戻ります。
 

1枚だけ白い葉の半夏生

 

 半夏生が見える庭先で新しいお社の質問をしました。
 「隣の九十余社神社を建て替えるのよ。ついこの間、御霊をお移ししたみたい」
 里で管理している由緒ある神社です。建て替えは、住職も楽しみにしています。

 

ギボウシとミヤマカラマツ開花の時期は短くて

 そろそろ満開かと思っていたギボウシ。盛りが過ぎていました。がっかりしていた記者に「こっちの日陰のは咲いているわー」と嬉しい言葉。淡い紫色の花を見ることができました。

 

「ここのギボウシは咲いているよ」と住職

 

 また無量庵の室内にある小さな鉢に白い花が咲いていました。
 「ミヤマカラマツよ。家の中で育てるとね、白い花になるの。外にもあって、そちらは薄い紫色になるのよ」
 鉢の中にこのミヤマカラマツとキジョウロホトトギス、キバナホトトギスも一緒に植わっているそうです。
 外にあるミヤマカラマツは確かにほんのりと紫色でした。元気に花を咲かせていました。

 

外で咲くミヤマカラマツ

 

 

 

【音羽山観音寺】

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

火曜日閉門。17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門。

※このページの内容は2022年8月5日現在のものです。

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