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学ぶ・楽しむ・体験する! 奈良の個性派ミュージアム

 県内にはいろいろなジャンルの博物館や美術館、記念館があります。歴史はもちろん、産業や技術など、奈良が全国や世界に誇る逸品が展示、紹介されています。この秋、個性的なミュージアムを訪れ、奈良の誇る文化に触れてみませんか。

目次

奈良トヨタの自動車博物館 まほろばミュージアム(奈良市)

昭和にタイムスリップ 動くクラシックカー

 メインの展示は昭和時代に活躍したトヨタ車。壁に掲げている標語の看板は昭和45年、田原本のサービス工場に掲げられていたもの。ビンテージミニカーの展示コーナーもある。入館無料。ただし自動車文化発展の協力金をお願いしている。

 

まるで昭和にタイムスリップ 当時の車を動く形で展示

 奈良トヨタグループを支えてくれたすべての人のために建てられたまほろばミュージアム。昭和時代にタイムスリップをしたような車が並んでいます。同グループのエンジニアたちが当時の資料と技術で修復。古い部品を集め、ない部品は造り、当時の姿を再現しています。
 展示しているすべての車は一般道を走れるナンバープレート付き。社内イベントで三重県賢島までの約180kmを走行したそうです。
 展示車は予告なく変更します。

 

まほろばミュージアムの入口は向かって左。
トヨタ車以外の来場も歓迎。

 

住所

奈良市八条5丁目431-1(U-Car Max奈良八条店内)

アクセス

JR奈良駅から西口、奈良交通28系統で柏木町南バス停徒歩2分

TEL

0742・55・1010

WEBサイト

https://www.naratoyota.jp/shop/MAHOROBAmuseum

開館時間

10時~17時

休館日

月曜日

入館料

無料

駐車場

あり

地図

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奥村記念館(奈良市)

奥村組創業者は奈良出身 創業100年の節目に開館

 外観は周りに溶け込むような“和”を演出。中は木目調のコンクリート打放し仕上げとなっている。同館は無料休憩所として利用でき、展望フロアからは若草山や東大寺方面を見渡せる。

 

奥村組創業の地 歴史と技術を展示

 免震技術やシールドトンネル技術を得意とする奥村組。2007年に創業100周年を迎え、創業の地である奈良に、記念館を建てました。開館して15年、来館者は261万人になりました。
 館内には奥村組の歴史を紹介するタッチパネルモニター、免震技術の仕組みが分かる模型や地震免震体験装置を常設。さらに1100トンの同館の地下に設置されている実物の免震装置を見ることができます。通常、見ることができない部分なので貴重な機会です。
 また外国人来館者のための通訳ボランティアも常駐しています。

 

地震時の免震建物と非免震建物のゆれ方の違いが分かる模型。

 

住所

奈良市春日野町4番地

アクセス

近鉄奈良駅から徒歩10分

TEL

0742・26・5112

WEBサイト

https://www.okumuragumi.co.jp/kinenkan

開館時間

10時~17時

休館日

月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始

入館料

無料

駐車場

なし(近隣の有料駐車場を利用)

地図

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NARA KINGYO MUSEUM(奈良市)

広い空間で優雅に泳ぐ エリアごと華やかに

 金魚は40種類・3000匹。国内最大級の金魚エンターテイメントアクアリウム。金魚と滝、プロジェクター、ミラーボールなどを使ったアーティストによる作品で構成。金魚を愛でる幅広い世代から支持されている。

 

さまざまな金魚がアートの世界で泳ぐ

 エリアごとに鮮やかな照明と音楽にのって、さまざまな色や形の金魚が優雅に泳いでいます。同ミュージアムの一番の見どころは、ブリリアンカットしたダイヤモンドの形の水そうに、ミラーボールの光が当たって反射するエリア。金魚と光がコラボしたきらびやかな世界を楽しむことができます。
 またプロジェクターで投影した金魚も壁面で泳いでおり、さらに広がりのある空間を演出しています。館内フラッシュなしでの撮影が可能です。来場者が各々「映える」画像を撮って思い出を持ち帰っています。

 

ダイヤモンドの形の水そう。
職人が3カ月かかって作った。

 

住所

奈良市二条大路南1-3-1 ミ・ナーラ4F

アクセス

近鉄新大宮駅から徒歩15分。JR奈良駅西口、近鉄奈良駅、新大宮駅から無料シャトルバスあり(ミ・ナーラ公式Webで時刻表を掲載)

TEL

080・4689・2142

WEBサイト

https://kingyomuseum.com

開館時間

10時~18時(最終入場閉館30分前)

休館日

1月1日(ミ・ナーラの休みに準じる)

入館料

中学生~64歳1200円、65歳以上800円、小学生800円、小学生未満無料

駐車場

あり(ミ・ナーラ駐車場)

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なら歴史芸術文化村 文化財修復・展示棟(天理市)

大切な奈良県の文化財を守り文化財修理をわかりやすく解説

 仏像等彫刻、絵画・書跡等、歴史的建造物、考古遺物の4分野の修復工房を公開。専門家らによる修理作業を見学できるほか、歴史的建造物や考古遺物の修復工房の中では、さまざまなワークショップも開催されている(事前予約制)。

 

人気の修復工房見学ツアー 学芸員が詳しく解説

 施設内では、主に奈良県指定文化財の修理作業が行われ、作業の様子を見学できます。作業がない場合も、パネルと映像で修理の工程や技術を分かりやすく解説。1階デジタルギャラリーでは、県内の文化財に関する動画アーカイブと県が所蔵する建造物の図面などのデータベースを自由に閲覧できます。毎日14時30分から行われる「修復工房見学ツアー」では、ツアーでしか入れない見学スペースへの入室や修理にまつわる裏話などを聞くことができると人気(当日13時から受付、先着順)。10月22日(土)~12月11日(日)まで、奈良県指定文化財を中心に展示する企画展も開催予定です。

 

別棟には人気のレストランもあり、休日には多くの人が訪れる。

 

住所

天理市杣之内町437-3

アクセス

JR・近鉄天理駅より直行デマンドシャトル(要予約・有料)運行または、奈良交通バス「勾田」下車徒歩15分

TEL

0743・86・4420(代表)

WEBサイト

https://www3.pref.nara.jp/bunkamura/

SNS

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開館時間

9時~17時

休館日

月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)

入館料

無料

駐車場

あり

地図

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平城宮跡歴史公園 平城宮いざない館(奈良市)

時空を越えて 往時の奈良の都へいざなう

 「現在の平城宮跡」「当時の平城宮」「往時の人々の生活」「出土品からみる平城宮跡」の4つの展示エリアから魅力を紹介。パネルや模型による展示のほか、音と映像をふんだんに活用したデジタル展示もあり、平城宮跡の歴史を身近に体験できる。

 

平城宮跡を知るならここ 平城宮をタイムトラベル

 奈良時代の平城宮を体感し、公園の今を楽しむなど、平城宮跡の魅力を発見できます。
 平城宮跡の全体像や整備中の復原工事情報など最新情報や、平城宮の復原模型、第一次大極殿復原に際して作られた構造模型、当時の衣装や食べ物などを展示。発掘調査による出土品など、平城宮の全てを網羅しています。また、館内ロビーは奈良時代の道と位置や道幅をそろえるなどの「遺構表示」や、出土した木簡に書かれていた内容を現代の言葉にして表現するなど細部に工夫が凝らされています。
 同公園内の土産物販売や食事施設と合わせて、秋の1日を楽しんでください。

 

館内ではボランティアガイドによる解説も行っている。

 

住所

奈良市二条大路南3-5-1

アクセス

奈良交通「朱雀門ひろば」下車

TEL

0742・36・8780(代表)

WEBサイト

https://www.heijo-park.jp/

SNS

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開館時間

10時~18時(入場は17時30分まで)、6~9月は18時30分まで開館(入場は18時まで)

休館日

2、4、7、11月の第2月曜日(祝日の場合は翌日休)、年末年始

入館料

無料

駐車場

奈良めぐり平城宮跡前自動車駐車場利用。乗用車130台(7時30分~23時)

備考

元正天皇展/全編:2022年9月10日(土)~10月10日(月・祝)
太上天皇編/2022年10月15日(土)~12月11日(日) 

地図

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水平社博物館(御所市)

全国水平社創立100周年を記念今年3月リニューアル

 今年3月に全面リニューアル。話題の漫画や絵本のセリフなどを通して、これからの日本の未来を担う子どもたちが主体的に「人権とは何か」について考え、人権に関心を持ってもらえるような展示になっている。

 

水平社運動の史実とともに人権に関心をもつ大切さ伝える

 1922年3月3日に全国水平社が創立されて今年で100年を迎えたことを記念してリニューアルオープンしました。「全国水平社による部落解放運動の史実だけを伝えるのではなく、過去を学ぶことによって未来へ繋げる博物館でありたいです」と駒井忠之館長。
 小中学生が興味を持ち、また人権を考えるヒントとなるように、話題の漫画や絵本、ヒットソングなどを多数展示に取り入れています。人権と聞くと重たく感じるかもしれませんが、人が幸せに生きるためにとても大切なことです。まずは関心を持つことから始めてみてはいかがでしょう。

 

タッチパネルなどもあり、気軽に楽しめる。

 

住所

御所市柏原235-2

アクセス

奈良交通「郡界橋(ぐんかいばし)」バス停下車500m

TEL

0745・62・5588

WEBサイト

http://www1.mahoroba.ne.jp/~suihei/

開館時間

10時~17時(最終受付16時30分)

休館日

毎週月曜日・毎月第4金曜日、年末年始、その他臨時休館あり

入館料

大人500円、中高生300円、小学生200円

駐車場

あり

地図

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広陵くつした博物館(広陵町)

デジタル技術を活用購入できるアンテナショップ

 町と奈良女子大学の学生、地域の靴下事業者が連携して今春リニューアル。デジタル機器を活用して楽しめる。これまで直売でしか手に入らなかった地域のブランド靴下を購入することも可能。母の日などのプレゼントを探しにくる人も。

 

奈良女子大学と事業者が連携 新しい産業観光施設

 2年前、オリジナルブランド商品を展開する事業者10社の商品を展示・販売するアンテナショップとしてオープンし、今春リニューアル。奈良女子大学と地域の靴下事業者が連携し、デジタル技術を活用した新しい産業観光の施設として再スタートしました。
 館内では学生が工場を訪問し製造の様子を撮影した映像を常時上映。また二次元バーコードをスマホで読み取ると工場のVR動画を見ることもできます。さらに年表にある靴下マークを専用タブレットで読み取ると写真や詳細が-。まずは町民や県民に気軽に来館してほしいといいます。

 

35㎡ほどの空間。
「広陵くつ下」のブランド化に向けて進化中。

 

住所

広陵町大字笠168 グリーンパレス1階

アクセス

奈良交通・竹取公園東行き「疋相南口」下車、徒歩10分または大和高田駅からバス「広陵元気号」で「さわやかホール」下車、徒歩3分

TEL

0745・51・0567(広陵町産業総合振興機構)

SNS

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開館時間

10時~18時

休館日

月曜日

入館料

無料

駐車場

あり

地図

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月山記念館(桜井市)

精神文化の象徴である刀日本の伝統技術伝えたい

 山の辺の道沿いにあり、鎌倉時代から現代まで続く「刀工月山」の歴史をさかのぼりながら、古刀月山から現代刀まで9振りを展示。一番左は「WORLD PEACE」と金で刻まれた月山貞利さんの作品。同館は土曜日のみ開館。

 

廃刀令や戦後を乗り越え800年続く刀工の技術

 「一人でも多くの人に刀を見てもらい、日本の立派な文化を知ってほしい」と話すのは、奈良県無形文化財保持者でもある月山貞利さん。刀は日本人の精神文化の象徴であり、元々は自分を守るお守りとしての役割があったといいます。
 「刀工月山」は鎌倉時代に山形県で始まり、江戸時代に大阪に移住。廃刀令や戦後の混乱を乗り越えて、桜井市の三輪山のふもとに鍛錬道場を構えました。多くの人に刀を見てもらい、日本の伝統技術に関心を持ってほしいと、平成7年に記念館をオープン。全国的にも珍しく、全国各地や海外からの来館者もいるそうです。

 

山の辺の道沿いに入り口があり、散策の途中で寄られることも多いそう。

 

住所

桜井市茅原228-8

アクセス

JR三輪駅から徒歩15分。山の辺の道沿い

TEL

0744・42・3230

WEBサイト

http://gassan.info/museum.html

開館時間

10時~16時

開館日

3月~11月の毎週土曜日(8月を除く)

入館料

無料

駐車場

あり

地図

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キトラ古墳壁画体験館四神の館(明日香村)

古墳や壁画を分かりやすく古代飛鳥を体感できる施設

 石室内に大陸風の壁画が描かれた希少な古墳であるキトラ古墳(特別史跡)。その石室内に描かれた四神や獣頭人身の十二支、天井の天文図を、4面マルチ高精細映像や原寸大の石室などで実際に体感できる施設。

 

研究や保存の歴史も紹介 土日祝日限定の体験プログラムも

 石室の中に描かれた青龍・朱雀・白虎・玄武の四神。その下には獣頭人身の十二支が、天井には天文図が描かれています。石室内の壁画に意味のある絵が描かれているのは、高松塚古墳とこのキトラ古墳だけといい、その様子は古代へのロマンをかき立てます。そのキトラ古墳を、4面のマルチ高精細映像や、原寸大の石室で分かりやすく紹介しているのが同館。実際に大きさを体験し、古代を体感できる施設です。館内ではキトラ古墳の発見から調査、保存の歴史も紹介。また盗掘抗から石室をのぞくコーナーなど、楽しくキトラ古墳を学べます。

 

周辺には芝生広場や古墳観賞広場もあり、ゆっくり過ごせる。
別館では勾玉づくりなど体験プログラムも。

 

住所

明日香村阿部山67番地

アクセス

近鉄壺阪山駅から徒歩15分

TEL

0744・54・5105

WEBサイト

https://www.asuka-park.jp/

営業時間

9時30分~17時(12月~2月は16時30分まで)

休館日

年末年始(12月29日~1月3日)

入館料

無料

駐車場

あり

地図

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奈良県立橿原考古学研究所附属博物館(橿原市)

昨年秋にリニューアルより見学しやすい展示に

 昨年秋にリニューアル。多言語対応の説明書きを付けて全体的に配置も見直し、より見学しやすくなった。常設展では旧石器時代から中世までの遺物を展示。復元し直したメスリ山古墳の日本最大の円筒埴輪(重要文化財)は見応え抜群。

 

旧石器時代から中世まで 県内最新の発掘調査情報も

 常設展では旧石器時代から弥生時代、古墳時代、飛鳥時代から室町時代までの3つの部屋に分けて時代別に遺物を展示。最初の部屋では縄文時代の石器や土器の変遷を、時期ごとに展示台を分けるなど分かりやすく展示。古墳時代には埴輪や副葬品など、国際交流が始まる様子を。飛鳥時代には文字の書かれた木簡や、祭祀が行われていた様子、仏教の伝来の影響など、考古資料を通して日本の歴史を感じられる展示が続きます。
 9月11日までは「大和を掘る37」が開催中。この4年間で宇陀市、桜井市、橿原市、大和高田市以南で発掘された遺物が展示されています。

 

人物埴輪の椅子に座る男性像は、同研究所のマスコットキャラクター「イワミン」のイメージモデル。

 

住所

橿原市畝傍町50-2

アクセス

近鉄畝傍御陵前駅から西へ徒歩約5分

TEL

0744・24・1185

WEBサイト

http://www.kashikoken.jp/museum/top.html

開館時間

9時~17時(最終入場16時30分)

休館日

月曜日(祝日の場合翌日)

入館料

大人400円、高大生300円、小中生200円
※特別展の期間は別料金

駐車場

あり

地図

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※このページの内容は2022年9月2日現在のものです。

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