ファイナンシャル・プランナーに聞くお金の話【25】「投資の新世紀!!これから始める資産運用!」について《Part2》
誰もが気になる「お金」に関する情報を、お金のプロであるファイナンシャル・プランナーに聞く連載。前回から「資産運用」について何度かに分けてお伝えしています。今回は新制度になったNISAのお話です。
投資の新世紀!!これから始める資産運用!
2024年より新制度になったNISAでは、旧制度よりも大幅に内容が拡充されており、メリットも多くなりました。
現代は長寿化が進み、ライフスタイルも多様化しています。そのために、ライフイベントのタイミングや金額も千差万別です。おのおのが人生に合わせた資産計画や管理を、税制優遇のもとで行うことが、さらに可能となりました。
今なら間に合いますので、まだ始めていない方も少し考えてみてください。
1.主なポイント
①仕組み…つみたて投資枠と成長投資枠で併用ができる
②年間投資可能可能額
…つみたて投資枠120万円
成長投資枠240万円
③生涯投資上限額…1800万円まで(うち成長投資枠1200万円まで)
④非課税保有期間…無期限化(枠の再利用が可能)
⑤旧制度との関係…旧制度と新制度は分離
2.新・旧NISA制度の比較表
3.デメリット
①未成年は口座開設できない
②損益通算や繰越控除はできない
③年間非課税枠の再利用はできない
④1800万円を使い切るには、必ずつみたて投資枠を用しなければならない
4.新NISA取扱金融機関
・銀行、信託銀行
・証券会社
・郵便局
・信用金庫
・信用組合
・JA
・労働金庫
・生命保険会社
*NISA口座は、一人につき1金融機関1口座しか申し込み・開設ができない
(NISA口座を複数持つことで非課税投資枠が無限になるため)
5.付加価値に着目
6.各投資枠商品基準
①つみたて投資枠の対象商品の主な基準
・販売手数料がゼロ
・信託報酬が一定水準以下
・信託期間が無期限または20年以上
・分配頻度が毎月出ない
・ヘッジ目的を除きデリバティブ運用(金融派生商品)を行っていない
②成長投資枠で対象外になる商品
・株式のうち、整理銘柄と管理銘柄
・信託期間20年未満の投資信託
・高レバレッジ型の投資信託
・毎月分配型の投資信託
7.まとめ
投資を始めようと思っている方には、NISA制度の改正は投資スタートの良い機会といえます。まずは新NISAについて理解を深めて、資産形成のひとつの手段として考えてみてください。
次回は、新NISAとiDeCoの比較を説明します。
【情報提供】
独立系FP事務所 セントラルパートナーズ代表
筒井博之さん
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※このページの内容は2024年3月8日現在のものです。