1. マガジン
  2. 暮らしアップデート
  3. 漢方養生で日々健康~体質を知るともっと元気になれる~vol.57 「月経困難症」でお悩みの方へ

MAGAZINE

 / 暮らしアップデート

漢方養生で日々健康~体質を知るともっと元気になれる~vol.57 「月経困難症」でお悩みの方へ

 漢方理論をもとに女性の悩みに応えてきた一陽館薬局のかしたに陽子さんに、健康を保つ秘訣を聞く連載企画。今回のテーマは「月経困難症」です。症状はさまざまでも、悩みを持つ女性は多いのではないでしょうか。

 

 

毎月を快適に過ごすために

 

 なぜ、「毎月の生理がこんなにつらいのだろう?」と思っている人もいるのではないでしょうか。また「生理のときは痛いのが当たり前」と思って、自身の生理に疑問を感じることもないまま毎月の痛みを我慢している人はおられませんか?
 痛みのために寝込んでしまう、鎮痛薬を飲まないと仕事や学校に行けない、家事や外出をあきらめるなど日常生活に影響する痛みは、「よくある生理痛」のレベルではなく、一度きちんと向き合いたい症状として受けとめてみてください。

 

 

月経困難症とは?

 月経困難症は、月経に伴って起こる痛みやさまざまな不調によって、日常生活に支障が出ている状態をいいます。
 代表的なのは下腹部の痛みですが、腰痛、頭痛、吐き気、下痢、お腹の張り、疲労感などを伴うこともあります。
 痛みの感じ方には個人差がありますが、その痛みによって普段の生活がどれほど妨げられているかも重要です。

 

例えば…

・学校や仕事を休むほど痛い。
・毎回、鎮痛薬が必要になる。
・痛みで横になって過ごす。
・月経が来ることを考えるだけで憂うつになる。

 

 

なぜ月経痛は起こるのか?

 月経が始まると、子宮内膜がはがれ、月経血として体外へ排出されます。
 このとき、子宮内膜では子宮を収縮させ、月経血を外へ押し出す働きがある「プロスタグランジン」という物質がつくられます。
 プロスタグランジンは多くつくられると、子宮の収縮が強くなり、下腹部の痛みや腰痛などにつながります。さらに子宮だけでなく、月経中の頭痛や吐き気、下痢など、月経に伴って身体の中で起こるさまざまな症状にも関係すると考えられています。

 

 

月経困難症には大きく2つのタイプ

 月経困難症は、原因となる病気があるかどうかによって、大きく「機能性月経困難症」と「器質性月経困難症」に分けて考えられます。

 機能性月経困難症は、明らかな婦人科疾患がないにもかかわらず、強い月経痛などが起こるタイプです。
 思春期から若い世代に多く、初経後しばらくして排卵を伴う月経が増えてくる時期に始まることがあります。プロスタグランジンによる子宮の過剰な収縮などが関係しています。
 一方、器質性月経困難症は、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫など、痛みの要因となる病気があるタイプです。
 特に注意したいのが、「以前はそれほど痛くなかったのに、年々痛みが強くなってきた」というケース。
 月経のたびに痛みが強くなる、月経以外の時期にも骨盤周辺が痛む、排便時や性交時にも痛みがある、経血量が増えてきた、などの場合は婦人科で原因を確認することも大切です。

 

 

月経困難症への対処法

 

 医療機関では、症状や原因に応じて鎮痛薬、ホルモン療法などが選択され、原因となる病気がある場合には、その病気に対する治療が行われます。また、漢方薬も古来より婦人科領域には効果が認められています。
 また、毎日の生活では、睡眠不足を避けること、無理なダイエットをしないこと、食事を抜かないこと、適度に身体を動かすことなど、普段から身体の状態を整えておくことも大切です。
 「生理のときだけ何とかする」のではなく、月経と月経の間の過ごし方にも意識を向けてみることが体質改善にもつながります。

 月経は毎月やってくるからこそ、「仕方ない」と諦めるものではなく、少しでも快適に過ごせる方法を探していきたいものですね。

※このページの内容は2026年9月18現在のものです。

関連記事


PR参加イベント:申込受付中


PRリビング通販:人気商品