ファイナンシャル・プランナーに聞くお金の話【27】「2024年6月スタート『定額減税』とは!?」
誰もが気になる「お金」に関する情報を、お金のプロであるファイナンシャル・プランナーに聞く連載。今回はこの6月に始まる「定額減税」について。制度について正しく理解しましょう。
「定額減税」とは
定額減税が6月から始まります。
円安・物価高で苦しむ国民の負担を軽減すべく、1年限定で創設された制度です。6月以降の給与・賞与での月次の源泉徴収から減税されます。
1・概要
対象者は所得税から3万円、住民税(個人住民税の所得割)から1万円の計4万円が控除されます。同一生計配偶者や扶養親族等がいる場合には対象となる人数分の減税額が加算されます。
現状、賃上げが物価上昇に追い付いてこないため、その対策として「定額減税」が行われることになりました。
2・定額減税の実施方法
3・定額減税以外の暮らしを支援する制度
①定額減税しきれないと予想される方への給付金
所得税や住民税の納税額が少なく、定額減税しきれない方は給付金の対象となります。減税しきれないと予想される金額が、1万円単位で給付される予定です。
給付時期は、年末を予定しています。
②住民税非課税世帯への給付金
住民税非課税世帯の方には、世帯当たり7万円の給付があります。給付金の支給は、年末から随時開始されます。
③住民税均等割のみ課税世帯への給付金
住民税均等割のみ課税される世帯へは、世帯当たり10万円と18歳以下の子ども1人つき5万円が追加で給付されます。
給付手続きは、令和6年2月以降に随時開始されます。
④子ども加算支援給付金
住民税非課税世帯には世帯当たり7万円の給付金があり、18歳以下の子どもがいると1人当たり5万円が追加で給付されます。
なお、住民税均等割のみ課税世帯への給付金も対象となります。
開始時期は自治体ごとに異なります。
4・最後に!!
この度の定額減税4万円/人をターゲットに流通業界をはじめとしてさまざまなセール攻勢をかけています。
しかし、その甘い蜜ではなく、将来のことを考えて投資資金の一旦か預貯金にしてください。
たかが4万円、されど4万円です!!
【情報提供】
独立系FP事務所 セントラルパートナーズ代表
筒井博之さん
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※このページの内容は2024年6月14日現在のものです。