ファイナンシャル・プランナーに聞くお金の話【5】簡単にできる家計の見直し術「固定費を見直して徹底節約」
この春、いろいろ値上げの話が相次いでいます。「お金」に関する情報を、お金のプロであるファイナンシャル・プランナーに聞くこの連載。今回は節約についてのお話です。
節約初心者の節約は固定費から
1.家計支出は大きく固定費と変動費の2種類に分けられる
節約初心者の方は、優先的に見直すべきは固定費と言えます。
よりしっかりと節約をしたいと考える人は、変動費の見直しへと進んでください。
①固定費とは!
毎月、一定金額発生する出費のこと。
・住居費(家賃・住宅ローン)
・公共料金(電気・ガス・水道)
・通信費(固定電話・スマホ・インターネット)
・生命保険料 ・教育費 ・各ローン返済
②変動費とは!
日々の状況によって変動する出費のこと。
・食費
・日用品費
・被服費
・雑費
・交際費
・医療費
・娯楽
・旅行費
・ガソリン代
・交通費
2.固定費の見直しポイント
①住居費
賃貸の場合……家賃は手取り収入の2~3割に収まるようにする。
持家の場合……現在の金利よりも低い住宅ローンに借り換える。
●金利タイプ:固定金利
●金利差 :1%以上
●ローン残高:1,000万円以上
●返済残期間:10年以上
②公共料金
電力自由化・都市ガス自由化により、好きな会社と自由に契約できるようになりました。各社が特色のあるプランを打ち出しています。
●電力会社・ガス会社の切り替え
●省エネ家電に買い替える
●調理時間を短縮する
③通信費
スマホ代やインターネット回線・WIFIなどをはじめとする通信費を、見直すことで大幅な節約につながります。
●データ通信量を節約する
●格安SIMに乗り換える
●不要なオプションを解約する
④生命保険料
ライフプランが変わるごとに見直しすべきですが、保険料を安くすることにこだわり過ぎて、必要な保障が受け取れないということは避けなければなりません。
●保障内容
●保障額
●保障期間
●払済保険への移行
⑤自動車費
自動車の維持費が家計を圧迫している場合は、自動車を手放すのも節約のひとつの手段です。
●カーシェアリングやサブスクリプションサービスを利用する
●公共交通機関やタクシーを利用する
3.節約への近道は家計簿をつけること!
家計の収支状況を把握するには家計簿をつけることです。
最近では、家計簿アプリがあり、銀行口座やクレジットカードと連携ができ、引き落とし先や請求先から、何にお金を使ったのかを予測して自動で仕分けてくれるので、家計簿をつけるのが苦手な人も安心です。
4.まとめ
固定費の見直しは、一度削減することで長期間にわたって支出を減らすことができるといえます。
一方、変動費を削減した効果は長続きするとは限りません。
仮に、食費を一カ月間切り詰めて生活したことで節約ができたとしても、次の月も同じように生活ができるとは限りません。外食や飲み会が増えるなどで変動するからです。
まずは、固定費を完璧に見直すことが大切です。
【情報提供】
独立系FP事務所 セントラルパートナーズ
代表 筒井博之さん
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※このページの内容は2022年5月20日現在のものです。