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漢方養生で日々健康~体質を知るともっと元気になれる~vol. 7「舌にみる健康状態」へ

 漢方理論をもとに女性の悩みに答えてきた一陽館薬局のかしたに陽子さんに、健康を保つ秘訣を聞く連載企画。今回は日々の健康管理に利用できる、「舌」についてのお話です。

 

 

「舌」の様子を見て日々の健康管理に活用を

 

 漢方のイメージのひとつに「舌診」を思い浮かべる方もおられるかもしれません。
 漢方の診断方法のひとつとして歴史的に活用されてきたもので、日々の健康管理にも利用されていますが、舌の様子からさまざまな情報を知ることができます。

 

 全体の色が白っぽい場合は血液不足や冷えている…など
 暗い紫っぽい色だと瘀血(血のめぐりが滞る)…など
 ぼってりと膨らんで歯痕がついていると水分代謝が悪く、胃腸の具合もよくない…など

 色や形や大きさや舌苔(ぜったい)の様子も、いつも同じではなく体調によっても変化しますので、例えば、漢方を続けて服用されるにつれ、体質改善が進んだ際には、舌の様子も以前とは違ってきます。

 また、気候や食べ物によっても変化します。

 

チェックポイントは寒(冷え)と熱(ほてり)、虚(不足)か滞(余剰)

 

 簡単なチェックポイントとして、寒(冷え)と熱(ほてり)、虚(不足)か滞(余剰)に分類します。
 「寒」は、舌の色も白っぽく、舌苔も白いものです。体が冷えていることを示します。
 「熱」は、舌全体が赤く、表面に裂け目がある場合もあり、舌苔は黄色です。体が熱っぽい状態を示します。

 

 また、体を構成する3要素「気」「血」「水」からみていくと、

 

 「気虚」=「気」の不足をあらわし、全体的に舌の色が淡く、厚く腫れぼったい感じで、舌の縁に歯の跡がつく様子もみられます。疲れやすく、風邪をひきやすかったり、食欲不振、胃もたれ、下痢なども多い状態を示します。

 「気滞」=「気」のめぐりの滞りをあらわし、舌の両側が赤く、中央に白または黄色の舌苔がみられる場合もあります。イライラしたり落ち込んだりしやすい様子があり、お腹や脇腹の張り、ガスやげっぷが多く、生理不順やPMS(月経前症候群)の要因にもなります。

 「血虚」=「血」の不足をあらわし、舌は痩せて小さめで全体的に淡い色で舌苔は白く薄い様子が見られます。めまいや動悸、立ちくらみが起こりやすく、血色が悪いとか痒みなどの肌トラブルや不眠の要因にもなります。
 「瘀血」=「血」の流れが滞る状態をあらわし、舌は紫っぽい色で、舌の裏側の静脈が太く浮き出ているタイプです。基本的に顔色が暗く、しみ、そばかすが多い様子がみられます。生理痛が重く経血に塊が混じるのが特徴です。肩こり、関節痛、頭痛なども慢性的に抱えていることが多くみられます。

 「陰虚」=「水」の不足をあらわし、舌は全体的に赤く表面に舌苔は少なく裂け目のような様子がみられます。やせ形の人に多いタイプでのどの渇き、肌の乾燥、から咳、のぼせ、めまい、ほてり、寝汗などにも表れます。
 「痰湿」=「水」の流れが滞る状態をあらわし、舌も大きく腫れぼったい様子がみられ、舌苔は白か黄色で厚く粘り気があります。むくみやすく、体全体が重だるく水太りタイプの肥満傾向がみられます。

 

 ご自身の舌は、見慣れたものかもしれませんが、見比べてみると体質の個性が読み取れるものです。
 あくまでも漢方的な視点によるものですので、病気の診断としてではなく、日常の健康管理の参考にしていただければと思います。

※このページの内容は2022年7月15日現在のものです。

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